《オモチャカボチャとワタ》 《オモチャカボチャとサルトリイバラ》 をUPしました。

植物画を描いていて何が大変かといえば、「花はすぐ枯れる、変化する」ということです。

蕾は咲くし、咲いている花も温度によって花びらを開いたり閉じたり、花柄(花がついている茎)だって、光に向かって頻繁に角度を変えるものもあります。

一番良い具合の蕾や花を描くのは、まずはそういう一本に巡り会う事と、描く時には時間との勝負ということになります。

時間ということを考えると、果物や野菜、枯れたものというのは有難いものです。変化は殆ど気にしなくてもよいので、心ゆくまでじっくり描けます。

今回のモチーフはそういうものばかりでした。

オモチャカボチャ(ペポカボチャ)はウリ科カボチャ属の一種で、ハロウィンの頃に園芸店や花卉店によく見かけます。

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オモチャカボチャ 画像は「植物園へようこそ!」より

ちょっとグロテスクな形が面白くて、なんとなく毎年のように買ってしまいます。すぐには腐ったりしないので、長い間楽しめます。

作品はオモチャカボチャに、同じような時期に出回るワタとサルトリイバラをそれぞれ組み合わせて、2点にしました。

ワタは「コットン」や「コットンボール」として花卉店で見かけます。畑で栽培されているのは見たことがありませんが、大船のフラワーセンターの入り口のあたりに植わっていたような気がします。

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収穫期の綿 画像は画像は「Wikipedia」より

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ワタの花 画像は「ヤサシイエンゲイ」より

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はじける前の実 画像は「ヤサシイエンゲイ」より

日本綿業振興会  こちらの「綿栽培日記」が面白く、栽培してみたくなりました。

サルトリイバラは読んで字のごとく、猿も棘に引っかかりそうな棘のあるつる性の植物です。

クリスマスの時期に赤い実のついたつるが、リースになって売られている事が多いです。私もそれを買って、一本取り出して描きました(やっぱり棘が大変でした!)

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サルトリイバラ 画像は「植物園へようこそ!」より

じっくり植物の不思議に向かい合い、形や色を納得し、それを白い紙に描く。単純ですが、それは私にとってこれ以上ない、手と目の楽しみです。

作品はこちら →《オモチャカボチャとワタ》 《オモチャカボチャとサルトリイバラ》 

 《オモチャカボチャとワタ》 《オモチャカボチャとサルトリイバラ》 をUPしました。” に対して2件のコメントがあります。

  1. kyou2 より:

    >みちこさん
    >2枚並べるなら、ワタのほうが右側かな。
    ふむふむ。参考にしてみますね。
    >マットを赤と白の市松模様にすると、おしゃれですね。
    そこまで大胆なマットは考えてませんでした。額装は凝ると面白そうなジャンルですよね。まあ、中身あってことですが、実物より30%増しくらいに見せてくれると助かりますね(笑)

  2. みちこ より:

    かぼちゃは形よりも、色に惹かれました。しげしげと見ることが無いから、こうしてみると、複雑な色してるんですね。
    ワタとサルトリイバラの組み合わせは、面白いですね。
    ぽってりしているのと、すらっとしているのと。
    2枚並べるなら、ワタのほうが右側かな。
    意識してらっしゃらないだろうけれど、赤、白、緑って揃っていたから、クリスマスにぴったり。
    マットを赤と白の市松模様にすると、おしゃれですね。

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