2005年4月30日 / 最終更新日時 : 2005年4月30日 Yuko 本擬人化された花 ISBN:4896946316 『花の幻想』 タクシル・ドロール著/J.-J.グランヴィル画/谷川かおる訳 (八坂書房) グランヴィルは19世紀半ばに活躍したフランスの挿絵画家、風刺画家だ。 本書は擬人化されたそれぞれの […]
2005年4月28日 / 最終更新日時 : 2005年4月28日 Yuko 本一切は仮初(かりそめ) 『半島』 松浦寿輝 (文芸春秋) 主人公の中年男性、迫村の危うさ、あてどなさは人間がこの世で暮らしていく事とは、そういものである・・。と感じさせる。 文章は『花腐し』や『巴』のように独特のヒンヤリとした感触と、静かなエロ […]
2005年4月28日 / 最終更新日時 : 2005年4月28日 Yuko 本批評について 『甘美な人生』 福田和也 (新潮社) 村上春樹、芥川龍之介、谷崎潤一郎、和泉式部、折口信夫、等々を対象とした文芸評論集。 『批評私観』は、批評の本質に斬り込む強い意志を感じた。文中、自らの批評の核となるある禅寺のエピソー […]
2005年4月13日 / 最終更新日時 : 2005年4月13日 Yuko 本ピエロと駝鳥の卵 岩波 世界の美術『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』マリリン・アロンバーグ・レーヴィン著/諸川春樹訳(岩波書店) このシリーズ全般に言えることかもしれないが、オールカラーの図版が質、量とも大変充実して、それだけでも見応えが […]
2005年3月27日 / 最終更新日時 : 2005年3月27日 Yuko 本短編ミステリーの楽しみ 『終日犯罪 ミステリー傑作選44』 日本推理作家協会編 (講談社文庫) 収録作品・・『時雨鬼』宮部みゆき、『百魔術』泡坂妻夫、『上陸』五條瑛、『邪宗仏』北森鴻、『バベル島』若竹七海、『奈落闇恋乃道行』翔田寛、『事故係生稲 […]
2005年3月27日 / 最終更新日時 : 2005年3月27日 Yuko 本青に染まって 『青の美術史』 小林康夫 (平凡社ライブラリー) 「青」という色の意味、オリエンタルな青、キリスト教の青から、個々の画家における青についてまで、興味深い考察が続く。 画家は、ジョットからフェルメール、セザンヌ、マチス、ピ […]
2005年3月21日 / 最終更新日時 : 2005年3月21日 Yuko 本石に非ずにあらず 『心は転がる石のように』 四方田犬彦 (ランダムハウス講談社) 2003~04年にかけて著者が見聞きしたこと、訪れた国々についてのエッセイ集。 四方田氏の関心は、タイトルのごとくあっちへ転がり、こっちへ転がりだ。 SAR […]
2005年3月16日 / 最終更新日時 : 2005年3月16日 Yuko 本優男に惹かれる 『田中澄江の心中天の網島』 田中澄江 (集英社文庫) 近松門左衛門の作品の現代語訳 収録作品は『曾根崎心中』 『堀川波鼓』 『冥途の飛脚』 『大経師昔暦』 『国姓爺合戦』 『心中天の網島』 『女殺油地獄』 心中、姦通、公 […]
2005年3月9日 / 最終更新日時 : 2005年3月9日 Yuko 本つぶあんVSこしあん 『捨てるVS拾う-私の肯定的条件と否定的条件』 横尾忠則 (NHK出版) 横尾氏の「肯定的条件」「否定的条件」(組み合わせは気分的だそうだが)を延々と並べ、所々にコメントが入っているという形式。 単純だけれど、凄く面白い […]
2005年3月7日 / 最終更新日時 : 2005年3月7日 Yuko 本スタイル(様式)からファッション(流行)へ 『快読・現代の美術』絵画から都市へ 神原正明(勁草書房) 先に読んだ『快読・西洋の美術』が面白かったので、こちらの方も読んでみることに。 絵画、写真、映像表現、ダンス・パフォーマンス、彫刻、デザイン、工芸、建築、環境。な […]