2005年8月4日 / 最終更新日時 : 2005年8月4日 Yuko 本好きな短編ありますか? 『偏愛文学館』 倉橋由美子 (講談社) 今年6月10日に急逝した倉橋由美子氏。本書は自らが愛する本39冊を紹介したもの。 好き嫌いのはっきりした、歯切れのいい書評集。 私は自分の好きな作家が選んだ「マイベスト小説10選」 […]
2005年7月31日 / 最終更新日時 : 2005年7月31日 Yuko 本形あれこれ 『形とデザインを考える60章』 三井秀樹 (平凡社新書) 縄文の形からIT時代の形まで、60の短いコラムが並ぶ。 西洋の美の基準とはまったく違った美を提示した、ジャポニスム。 モノグラム、家紋、ブランドなどの文様と装飾文 […]
2005年7月26日 / 最終更新日時 : 2005年7月26日 Yuko 本ゼミ!? 新聞の広告で面白そうな本を見つけた。 「素数ゼミ」・・って勿論、数学のゼミじゃない。 み~んみんのセミのこと。13年、17年ごとに大発生するセミのお話。 『素数ゼミの謎』 吉村 仁 (文芸春秋) 何故大発生するのか、何故 […]
2005年7月26日 / 最終更新日時 : 2005年7月26日 Yuko 本恋するココロ 『恋する罪びと』 田辺聖子 (PHP文庫) いとし、いとしと言う心が戀という字であったのに、いつから亦心になってしまったのか、と嘆いた作家は誰だったかな・・。 本書は業平、紫式部、和泉式部から、白蓮、一葉あたりまで、著者 […]
2005年7月8日 / 最終更新日時 : 2005年7月8日 Yuko 本絵師の見た日常 『シーボルトの眼-出島絵師 川原慶賀』 ねじめ正一 (集英社) 実在した絵師 川原慶賀を主人公に、異国情緒溢れる長崎・出島の風情と人情を描く。 彼をお抱え絵師とした、医師であり植物学者であるシーボルト、その妻おたき、江戸 […]
2005年7月8日 / 最終更新日時 : 2005年7月8日 Yuko 本いつの時代の、どの作品が好き? 『快読・日本の美術』 神原正明 (勁草書房) 「快読」のシリーズで西洋・日本・現代と三部作になっている。 以前に西洋と現代を読んで、著者の美術の見方がとても潔く、かつ分かりやすかったのでこちらも読んでみた。 様式や時代区 […]
2005年6月26日 / 最終更新日時 : 2005年6月26日 Yuko 本小説は世に連れ・・ 『教科書から消えた名作』 村上護 (小学館文庫) 「ゆとり教育」の名の下に、小中高の国語の教科書から、もの凄い勢いで「名作」が消えていっているという。 著者は消えた名作と残った名作をあげて、現在の国語教育のあり方を問うて […]
2005年6月23日 / 最終更新日時 : 2005年6月23日 Yuko 本たまには揺れてみたい? 『溺レる』 川上弘美 (文春文庫) 表題作の他7篇による短編集。 共通しているのは「ユレ感」かな。 どの作品の、どの登場人物も皆、心も身体も頼りなく、拠り所なくユラユラと揺れている。 闇夜に手に手を取って、おぼつかない「 […]
2005年6月22日 / 最終更新日時 : 2005年6月22日 Yuko 本それでも見る楽しみ 『なにも見ていない―名画をめぐる六つの冒険』 ダニエル・アラス著/宮下志朗訳 (白水社) 著者は親しい誰かとの対話、あるいは討論、何人かとの会話・・等々フィクション形式で、6つのユニークな美術論を展開する。 どれも一味違 […]
2005年6月17日 / 最終更新日時 : 2005年6月17日 Yuko 本めずらしくベストセラーを 『ダ・ヴィンチ・コード 上下』 ダン・ブラウン著/越前敏弥訳 (角川書店) 全てはルーブル美術館館長ジャック・ソニエールの奇妙な死体から始まる。 彼の孫娘ソフィー・ヌヴーと大学教授のロバート・ラングドンは、彼の死の真相を […]