2006年5月23日 / 最終更新日時 : 2021年3月29日 Yuko 本龍と独鈷 『龍の棲む日本』 黒田日出男 (岩波新書) 中世の人は日本の形(日本地図)をどのように認識し、いかに描いていたのか。 江戸時代以前の「行基図」(行基式「日本図」)というのがそれにあたるという。その中の一つに金沢文庫本「日 […]
2006年5月14日 / 最終更新日時 : 2006年5月14日 Yuko 本白妙→白栲 『國文學 色の文芸史』18年2月号 學燈社 記紀、漢詩、和歌、源氏物語などの物語に登場する「色」の意味や感性、思想を解説。 また、高松塚古墳壁画や古代の染色、変わったところでは水墨画の色、クラインブルーなどについても考察 […]
2006年5月8日 / 最終更新日時 : 2006年5月8日 Yuko 本風流の来歴 ISBN:4480010238 『無用者の系譜』 唐木順三 (筑摩叢書23) 「その男、身をえうなきものに思ひなして…」 伊勢物語の業平は自らを無用者とし、京を離れて東へ下りそこから、京に思いを馳せた。 京にいて雅にひた […]
2006年4月24日 / 最終更新日時 : 2020年7月19日 Yuko 本女絵・男絵 『だれが源氏物語絵巻を描いたのか』 皆本二三江 (草思社) 「源氏物語絵巻」(12c前半)「伴大納言絵巻」「信貴山縁起絵巻」(各12c後半)は三大絵巻といわれているが、源氏物語絵巻と後者の2絵巻とは描き方が全く違う。 源 […]
2006年4月14日 / 最終更新日時 : 2006年4月14日 Yuko 本左うちわも楽じゃない。 『ないもの、あります』 クラフト・エヴィング商會 (筑摩書房) クラフト・エヴィング商會は、吉田篤弘、吉田浩美の2人を中心とした制作ユニット。 私は装丁デザイナーとしてしか知らなかったので、著書を読むのは初めてだ。 そう […]
2006年3月16日 / 最終更新日時 : 2006年3月16日 Yuko 本愛すべき失言 『象は世界最大の昆虫である ガレッティ先生失言録』 池内紀編訳 (白水Uブックス) ガレッティ先生は1750年生まれ、1828年78歳で没すると、時を経ずして彼の失言録が出された。 彼は40年間ギムナジウムで教壇に立った […]
2006年3月2日 / 最終更新日時 : 2006年3月2日 Yuko 本アニミズム讃 『遊戯(ゆげ)する神仏たち 近世の宗教美術とアニミズム』 辻惟雄 (角川書店) 江戸時代、檀家制度のもとで仏教は現在と同じように薄められた葬式仏教である。と私は思っていた。 なんとなくTVでよくやるような堕落した大寺院の […]
2006年2月26日 / 最終更新日時 : 2006年2月26日 Yuko 本悪妻二人 『妻を殺したかった男』 パトリシア・ハイスミス著/佐宗鈴夫訳 (河出文庫) 弁護士のウォルターは、妻に対しての不満が少しずつ増えていった。 彼の友達を毛嫌いするところ、嫉妬深いところ、エキセントリックで自分勝手なところ。 […]
2006年2月19日 / 最終更新日時 : 2006年2月19日 Yuko 本「あわれ」と「あっぱれ」 『花鳥風月の科学』 松岡正剛 (中公文庫) 日本的なるものの正体とは何か?それはどのように生まれ、生成されてきたのか? 単純な日本礼賛でもなく、自虐的な日本批判でもない。ニュートラルかつ画期的な日本文化論だ。 「山」「道 […]
2006年2月4日 / 最終更新日時 : 2006年2月4日 Yuko 本浮世絵の極み 『みだら英泉』 皆川博子 (新潮文庫) 先に読んだ高橋克彦の『浮世絵探検』で、対談の際この小説が話題になっており、早速読んでみることに。 主人公は浮世絵師、溪斎英泉(1790~1848) 無名の英泉が、如何に今を生きて […]