2006年9月15日 / 最終更新日時 : 2006年9月15日 Yuko 本経験できないことだから 『死ぬための教養』 嵐山光三郎 (新潮新書) 昨今、「死」より「老い」の方に注目が集まっているように感じるが、死と老いが順番どおりにやってくるとも限らない。 今は死にたくもないし、死んでる場合じゃないと思っているけれど、 […]
2006年9月8日 / 最終更新日時 : 2020年7月19日 Yuko 本江戸の好奇心 先日いつもと違う市立図書館へ行く機会があった。 美術関係のコーナーへ行き「図書館によって本棚の顔ぶれも違うな~」なんて眺めていたら、偶然「復刊リクエスト」にあがっていた本を見つけた。 絶版になっているようで、定価2400 […]
2006年9月1日 / 最終更新日時 : 2006年9月1日 Yuko 本紅葉はリストラだ。 『「植物」という不思議な生き方』 蓮実香佑 (PHP研究所) 植物と人間、あまりにも違いがありすぎて…いやいやそんな事はない。 「案外似たもの同士、お互い苦労しながら生きているじゃないか。」などと呑気に構えていると、 「 […]
2006年8月17日 / 最終更新日時 : 2020年7月19日 Yuko 本絵巻の原形に迫る 『吉備大臣入唐絵巻の謎』 黒田日出男 (小学館) 数奇な運命をたどり、今はボストン美術館蔵となっている「吉備大臣入唐絵巻」 『謎解き 伴大納言絵巻』と同様に、絵画史料論の手法を武器に、このユニークな絵巻を読解してゆく。 […]
2006年8月16日 / 最終更新日時 : 2020年7月20日 Yuko 本王をめぐって 『王の身体 王の肖像』 黒田日出男 (平凡社) 中世・近世に「王」の身体はどうとらえられ、「王」の肖像はどう描かれていたか。 著者は王とは何よりも身体であり、身体的な存在であるという。身体性を論じる事によって王の歴史を考 […]
2006年7月16日 / 最終更新日時 : 2006年7月16日 Yuko 本描かれたものを探る 2 『歴史としての御伽草子』 黒田日出男 (ぺりかん社) 前日に引き続いて今度は、歴史史料としてみた「御伽草子」について。 対象となるのは近世に纏められた「渋川版御伽草子」23編。よく知られているところでは『一寸法師』『浦島 […]
2006年7月15日 / 最終更新日時 : 2006年7月15日 Yuko 本描かれたものを探る 1 『絵画史料で歴史を読む』 黒田日出男 (ちくまプリマーブックス) 本書によると、歴史の研究というと古文書・古記録などの文献史料研究ということであったが、1970年代ころから文献史料だけが「史料」であるような時代は終わり、 […]
2006年6月18日 / 最終更新日時 : 2006年6月18日 Yuko 本詩の話を聞こう 『詩の話をしよう』 辻征夫 (ミッドナイト・プレス) 詩人同士の詩の話。 晩年、辻征夫が山本かずこを聞き手に語った「詩の話」が収められている。 私は詩とはどういうものか、よく分らない。 なので「詩の話を聞こう」と思って読 […]
2006年6月12日 / 最終更新日時 : 2020年7月20日 Yuko 本未来のために 『はるかなる夏 - ある満州開拓夫婦の漂流物語』 後藤和雄 (無明舎出版) 副題に「ある満州開拓夫婦の漂流物語」とある。だが読み終わると、とても「漂流」とは思えず、なんと逞しく人生の荒波を乗り越えてきたことだろうと思った […]
2006年5月27日 / 最終更新日時 : 2020年7月20日 Yuko 本絵巻を読み解く楽しみ 『謎解き 伴大納言絵巻』 黒田日出男 (小学館) この前読んだ『龍の棲む日本』と同じ著者。 『龍の棲む日本』では膨大な文献や絵画資料を精読精査し、考察から仮説への道筋を読者に分り易い形で提示してくれていた。 その鮮やかさ […]