[作品] 《グロリオサ》
グロリオサの彩色が終わり完成しました。
《グロリオサ》部分
それにしても、いつも作品を終わらせるタイミングって難しいなと思います。
「よし、終わった完成だ!」とビシッと終わる時もたまにありますが、大抵「もうこんなもんで良いかな、これ以上やってもかえってダメかな」などと考えながら終わりにします。
思いどおりに描けないところが多かった時ほど後者の終わり方で、もう少し頑張れば上手くいくんじゃないかとダメなはずの同じ描き方を繰り返し、(水彩の性質上それはさらに事態を悪化させることが多い)精根尽き果てて終わりにするか、となるのですね。
私は最近やっとそういう時はある程度は頑張りますが、拘り過ぎず今の実力がそれまでと思って次作の課題にする方が良いと気が付きました。線でも彩色でも決まる時はスッと決まることが多く、それはきっと今までの努力が自然と身についた結果なのかなと思っています。
今回は花が咲いたところから枯れたところまでに焦点を当て、全体の形の変化、花弁、雄しべ雌しべの変化を追ってみました。
グロリオサの葉は先が巻きひげになっていて、面白いように手あたり次第に絡まります。描いたものもちょうど真ん中あたりで葉が絡まっていて、構図としてどうかと迷いましたが花の配置を重視すると入れないわけにもいかず、、、。結果として花より葉が一番手こずりました。なかなか納得できるように描けずに苦労しました。という訳でこれは次の課題になりました。
作品はこちら→《グロリオサ》
“[作品] 《グロリオサ》” に対して4件のコメントがあります。
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いつもありがとうございます。
花より葉が難しかったです。すーっとした葉の勢いを殺さずに描くのって大変。すぐムラになっちゃうし。
グロリオサの花、雌しべが真横に突き出ているのが変わっています。最初見た時、あれっと思いました。そうと知らないとまっすぐ下に描いてしまうかもしれませんね。
単子葉植物で花、葉共に動きが有ってとても面白い絵ですね
葉は蘭とも共通点が有り参考になります。
花も変わっていて雄しべ雌しべ共に描くのが楽しそう
花の時間の移り変わりの表現流石です。
毎日ものすごい暑さですね。
>思うようにいかないときほど、じたばたして長引きます。やはりそこは経験なのかなと思いました。
ワインさんもそうと聞いてちょっと安心(笑)私は以前全然うまく描けないので花を見るのも嫌になったことがあります。そのころに比べたら経験値上がったかな。
>人の一生も植物の一生も、こうしてみると同じだなあと思いました。
ほんとそうですね。始まりがあって必ず終わりがありますね。何があるか分からない世の中、その過程がまっとうに行けばそれだけで幸せなのかも。
グロリオーサ、仕上がりましたね。こんなに暑いとなにもする気になれないけれど、クーラーを効かせて絵を描くというのは一番いいかもしれない。
作品をどこで終わらせるか?私もkyouさんがおっしゃるように、思うようにいかないときほど、じたばたして長引きます。やはりそこは経験なのかなと思いました。
花が開いてやがてしぼんでいくところまでを一つの画面に描かれて、こういう表現はボタニカルアートならではですね。人の一生も植物の一生も、こうしてみると同じだなあと思いました。お盆だからでしょうか・・