2009年11月22日 / 最終更新日時 : 2009年11月22日 Yuko 本『老人のための残酷童話』 『老人のための残酷童話』 倉橋由美子 (講談社文庫) 老人や老い、長寿社会に纏わるあれやこれやを題材にした短編集。10篇収録。 乾いた毒とユーモアがまぶされているが、全体にインパクトに乏しく読後は空疎な感じが‥‥。 そん […]
2009年10月31日 / 最終更新日時 : 2009年10月31日 Yuko 本『利休にたずねよ』 『利休にたずねよ』 山本兼一 (PHP研究所) 侘び茶を極め、美の絶対者として君臨する利休。一方、信長亡き後天下を統一した秀吉。 小説は利休の切腹から始まり、秀吉との確執を中心に様々な人間を絡ませながら、時間を遡ってゆく […]
2009年10月17日 / 最終更新日時 : 2009年10月17日 Yuko 本『世界は分けてもわからない』 『世界は分けてもわからない』 福岡伸一 (講談社現代新書) 部分というのは本来存在し得ない境界線を勝手に作り、切り取っているにすぎない。部分は部分という名の幻想である‥‥。 著者は科学的知識と豊かな感性で、部分と全体、連 […]
2009年10月3日 / 最終更新日時 : 2020年7月20日 Yuko 本『モンス・デジデリオ画集』復刻版 『モンス・デジデリオ画集』復刻版 解説/谷川渥 (エディシオン・トレヴィル) 図書館でしかお目にかかったことがなかったトレヴィルの「ピナコテーカ・トレヴィル・シリーズ」のうち、モンス・デジデリオが8月に復刊になるというの […]
2009年9月9日 / 最終更新日時 : 2009年9月9日 Yuko 本 『生物と無生物のあいだ』 『生物と無生物のあいだ』 福岡伸一 (講談社現代新書) 生命とは何か、生物を無生物から区別するものは何かということを、生物学者である著者が「生命とは動的平衡(絶え間なく壊される秩序)にある流れである」という動的平衡論をも […]
2009年9月2日 / 最終更新日時 : 2009年9月2日 Yuko 本『世界がわかる宗教社会学入門』 『世界がわかる宗教社会学入門』 橋爪大三郎 (筑摩書房) ‥‥日本人は、宗教を、知性と結びつけて理解することができなかった。 これは文明国としては、めずらしい現象かもしれない。 日本人にとって、宗教は知的な活動でないから […]
2009年8月23日 / 最終更新日時 : 2009年8月23日 Yuko 本『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』 『名画で読み解く ハプスブルク家12の物語』 中野京子 (光文社文庫) 約650年、王朝として続いたハプスブルク家の栄光と衰退を12の絵画を通して語り継いだもの。他にもカラー図版多数。 骨肉の争いや濃すぎる血の禍を、少々 […]
2009年7月12日 / 最終更新日時 : 2009年7月12日 Yuko 本『悩む力』 『悩む力』 姜尚中 (集英社新書) 「まじめにトコトン悩みなさい、そして突き抜けなさい。」という人生の正攻法が語られている本。 在日としての自分は何者かという問題をはじめ、悩み多き人生を歩んできたという著者は、学生時代か […]
2009年7月12日 / 最終更新日時 : 2009年7月12日 Yuko 本『クライマーズ・ハイ』 『クライマーズ・ハイ』 横山秀夫 (文春文庫) 1985年、未曾有の大惨事である日航機墜落事故が起きた。 地元・群馬県の地方新聞社「北関東新聞」に席を置く記者・悠木和雄は、直ちに事故の全権デスクに任命され、以後昼夜も […]
2009年7月5日 / 最終更新日時 : 2009年7月5日 Yuko 本『寡黙なる巨人』 『寡黙なる巨人』 多田富雄 (集英社) ある日、何が何だか分からないうちに救急車で運ばれ、生死を彷徨ったあげくベッドで目覚めたら、喋ることも、唾を飲み込むことも、右手を動かすこともできなくなっていた‥‥。 そんな恐ろしい […]