2006年2月1日 / 最終更新日時 : 2006年2月1日 Yuko 本花も虫も人も 『春の数えかた』 日高敏隆 (新潮社) 日々目にする昆虫や草花、繰り返される季節の移り変わりや人の暮らし。 動物行動学者ならではの指摘が、興味をそそるスパイスになったエッセイ集。 「スリッパ再考」 日本は世界でもめずらし […]
2006年1月28日 / 最終更新日時 : 2019年1月3日 Yuko 本鯰絵など 『浮世絵探検』 高橋克彦 (角川文庫) 高橋氏と6人のユニークな面々による対談集。 画家・横尾忠則、 歴史家・宮地正人、 作家・荒俣宏、 漫画家・水木しげる、 作家・皆川博子、 精神分析家・新宮一成の各氏が、それぞれの切 […]
2006年1月19日 / 最終更新日時 : 2006年1月19日 Yuko 本老いの実相 『蝶のゆくえ』 橋本治 (集英社) 現代の人間模様をハシモト氏はこう眺め、小説にするとこうなる。といったところ。 どの話もどこにでもありそうな話だが、そこはハシモト式、一筋縄じゃいかない。 肌触りの悪さ、後味の悪さ、やる […]
2006年1月19日 / 最終更新日時 : 2006年1月19日 Yuko 本楽しいひととき 『地下街の雨』 宮部みゆき (集英社文庫) 表題作を含む7篇の短編集。 小一時間で読めて、その時間は必ず楽しめる。と言った感じ。 この人の好きなところは、女流作家にありがちのドロドロがないところ。 どの短編も違った味わい […]
2006年1月14日 / 最終更新日時 : 2006年1月14日 Yuko 本中世の怪物 『彼方』 J・K・ユイスマンス著/田辺貞之助訳 (創元推理文庫) 作家のデュルタルは現実の世界に嫌気がさし、中世というキリスト教と殺戮と奇跡の世界に生きたジル・ド・レーの一代記を書き始める。 デュルタルを取り巻く友人達や […]
2006年1月7日 / 最終更新日時 : 2006年1月7日 Yuko 本久しぶりにユイスマンス 『三つの教会と三人のプリミティフ派画家』 J・K・ユイスマンス著/田辺保訳 (国書刊行会) 一言で言うと、独善的な審美眼で書かれた美術評論。 ユイスマンスは作品を目の当たりにして、独創的にその作品の世界を再構築してみせる […]
2006年1月7日 / 最終更新日時 : 2006年1月7日 Yuko 本消したい過去 『死者と踊るリプリー』 パトリシア・ハイスミス著/佐宗鈴夫訳 (河出文庫) リプリーシリーズの五作目の完結篇、二作目の『贋作』の続篇。 優雅な暮らしを営んでいるリプリー夫妻の近所に、奇妙なアメリカ人夫婦が引っ越してきた。 […]
2005年12月23日 / 最終更新日時 : 2005年12月23日 Yuko 本その一語を探して 異色作家短編集2 『特別料理』 スタンリイ・エリン著/田中融二訳 (早川書房) 常連しか通さず、女性はお断り。メニューはなく、客は出された料理を食べるだけ。 暗い隠れ家のようなレストランだが、何故か出される料理はめっぽう […]
2005年12月19日 / 最終更新日時 : 2005年12月19日 Yuko 本母と子の絆 『身代わりの樹』 ルース・レンデル著/秋津知子訳 (ハヤカワミステリ) 新進女流作家のベネットは、べストセラーという幸運に恵まれ、瀟洒な町に家を持った。 そんなある日、まだ2歳にもならない息子を突然の病気で亡くしてしまう […]
2005年12月18日 / 最終更新日時 : 2005年12月18日 Yuko 本画家が使った色は? 『贋作』 パトリシア・ハイスミス著/上田公子訳 (河出文庫) 訳者あとがきによると、ハイスミスはトム・リプリーを「とっておきのアイディアが浮かんだときのキャラクター」としているそうだ。 本書はリプリー・シリーズの2作目に […]