2007年5月19日 / 最終更新日時 : 2007年5月19日 Yuko 本寝物語の魔力 『ぼっけえ、きょうてえ』 岩井志麻子 (角川書店) 翻訳物を読んだ後で読んだせいか、やっぱり小説は文章の魅力だよな~、これはどうやったって翻訳できないよな~、などと思いつつ書かれている言葉を堪能した。 一人の女郎が客にぽ […]
2007年4月26日 / 最終更新日時 : 2007年4月26日 Yuko 本画家だから分かること 『秘密の知識 巨匠も用いた知られざる技術の解明』 デヴィッド・ホックニー/著 木下哲夫/訳 (青幻舎) 去年出版された本で、兎に角読んでみたかった。 即購入にはちょっと値が張るので、図書館で予約をしたら3ヶ月以上待つこと […]
2007年4月19日 / 最終更新日時 : 2007年4月19日 Yuko 本執事という人生 『日の名残り』 カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳 (中公文庫) 1956年、イギリス。 時の要人が集い歴史を刻んできたダーリントン・ホール。ミスター・スティーブンスはそこで長年執事として采配を振るってきた。 しかし […]
2007年4月9日 / 最終更新日時 : 2007年4月9日 Yuko 本スゴイ絵本 『ぼくがうまれた音』 近藤等則/著 智内兄助(ちないきょうすけ)/絵 一度見たら忘れられない絵というのがあるが、智内兄助の絵もその一つではないだろうか。 と言っても、私は実物を見たことは無い。 はじめて名前と絵が一致し […]
2007年4月3日 / 最終更新日時 : 2007年4月3日 Yuko 本今宵は夜市が‥ 『夜市』 恒川光太郎 (角川書店) 裕司は少年の頃、幼い弟と不思議な夜市に迷い込んでしまった。 常の世ならぬ世界、夜市には様々なものが売られていた。 彼は人攫いが商う店で弟を売り、代わりに「野球選手の器」を買った。 弟に […]
2007年3月19日 / 最終更新日時 : 2007年3月19日 Yuko 本出会いの喜びと恐さ 『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク著/松永美穂訳 (新潮クレスト・ブックス) これはよくある等身大の恋愛小説とか、平凡な人生の物語ではなく、国も歴史も何もかも違うといえるほど、自分とは掛け離れた世界のことだ。 けれど事 […]
2007年3月13日 / 最終更新日時 : 2020年7月21日 Yuko 本マリア‥その2 『マグダラのマリア』 岡田温司 (中公新書) 私たちは、絵画や彫刻の中で様々なバリエーションの「マグダラのマリア」に出会う。 それは「マグダラのマリア」が長い時間をかけて、聖書や書物に書かれていた複数の人物の色々なエピソ […]
2007年3月6日 / 最終更新日時 : 2020年7月20日 Yuko 本マリア‥その1 西洋の絵画を見ていると、どうしても避けて通れないのが「ギリシア神話」と「キリスト教」・・というわけで、キリスト教関係の新書『処女懐胎』 『マグダラのマリア』の2冊を読んでみた。 どちらも絵画を中心に説明がされていて図版多 […]
2007年2月16日 / 最終更新日時 : 2007年2月16日 Yuko 本赤に酔う 『完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語』 エイミー・B・グリーンフィールド著/佐藤桂訳 (早川書房) 日ごろ私たちは、沢山の色に囲まれて暮らしている。中でも赤は最も身近な色かもしれない。 赤は色々な文 […]
2007年2月2日 / 最終更新日時 : 2007年2月2日 Yuko 本クリヴェッリの俤-2 『女教皇ヨハンナ』上下 ドナ・W・クロス著/阪田由美子訳 草思社 9世紀、混迷するヨーロッパのフランク王国で、一人の女の子・ヨハンナが生まれた。 女性の地位は低く、女性が学問をすることなど考えられない時代だった。 聖職者 […]