[作品] 《カキノキ ‘ 平核無(ヒラタネナシ)’》

去年描き始めていたカキノキがやっと仕上がりました。いつも途中で別のものを描いたりするので、仕上がりは季節外れが多いです。


《カキノキ ‘ヒラタネナシ’ 》部分

自宅からバスで少し行ったところに「横浜市こども植物園」があります。園内には数十種類のカキノキがあって、去年何度か訪れて何種類かデッサンをし、写真も撮っていました。その中の一つが平核無(ヒラタネナシ)です。音だけ聞くと梨と間違えそうですね。

モチーフのカキはそれほど赤く熟してはいませんが、明るいオレンジ色に紅葉した葉と緑の葉のコントラストがきれいで目に留まりました。枝がちょうどよく低い位置にあったのもラッキーでした。
手前の紅葉した大きな葉は複雑な色味をしていたので描くのに時間がかかりました。また去年は台風の被害もあってか葉が傷んでいたり千切れたりしているものが多いように思いましたが、それもそのまま描きました。

ところで、私はくだものの中でカキが一番好きです。高級メロンが隣にあってもカキの味の方に惹かれます。
思うに昔読んだ谷崎潤一郎の『吉野葛』という小説に吉野の熟柿がなんとも魅力的に書かれていて、それ以来好きになったのかもしれません。
小説では光に透かすと皮の中で実が溶けているのが見える程の熟柿、宝玉のごとく美しい柿を啜るように食べる、というシーンがあるのですが、まあ私はどちらかというと固めでややツルンが好きですね…

折角近くに割と空いている(ここポイントです)植物園があることだし、またスケッチして別の種類のカキも描いてみたいと思っています。

作品はこちら→《カキノキ‘ 平核無(ヒラタネナシ)’ 》

 

[作品] 《カキノキ ‘ 平核無(ヒラタネナシ)’》” に対して1件のコメントがあります。

  1. ワイン より:

    谷崎潤一郎さん、柔らかく熟した柿を啜るように食べて目を細めていたんですね。ああ、昔の人はこういうものをケーキなどの代わりに珍重していたんだなあと思いました。よほど好きだったんでしょうね(^^)
    私の母も硬い柿が大好きだったんですが、私はすこし柔らい種のない甘い柿がすきです。kyouさんの描かれた柿の実はkyouさん好みの柿のようですね。柿の重量感とひやりとした感触が伝わってくるようですばらしいです。
    横浜こども植物園、まだ行ったことはないのですが、すてきなところのようですね。大船フラワーセンターはコロナ騒ぎでまだ閉まっていますが、どうして植物園や公園を閉園してしまうのだろうと、ちょっと不機嫌。

    1. kyou より:

      >ワインさん
      谷崎結構好きでよく読んでいました。最近はご無沙汰してますが。
      こども植物園は広くないし、種類もそれほど多くないのですが空いているのでモチーフ探しに時々行きます。
      一人でボーっと草花の中に居られるだけで落ち着きますよね。
      料金は只なので贅沢は言えませんが、料金をちょっと払っても良くなるのならそれも良いと思うのですが。
      えっ、大船フラワーセンターは閉まっているのですか、知りませんでした。そこまでとは。コロナ収束願うばかりですね。

  2. ゴンベッサ より:

    柿すごーい、ヘタと左の葉いいですねー、ヒラタネナシ知りませんでした。
    豊橋は石巻 次郎柿が産地で春の芽吹きがとてもきれいです。
    かみさんの実家には蜂屋柿、渋柿ですが熟すと甘く美味しい
    干し柿だと大きく立派です。

    世界らん展行かれたそうですね、お客少なくて楽でした。
    ボタニカルアートは入賞した次の年から無くなり、ラストでセーフ
    でしたが楽しみが一つ減りました。
    蘭は一杯買いました、全部東南アジアの業者の店です。
    外国の店から買うのはこの機会しかないので楽しいです。
    ぜひ蘭を描いて見せてください。

    1. kyou より:

      >ゴンベッサさん
      そうですね、春の芽吹きの黄緑すごくきれいですね。干し柿も大好き。そのまま食べても料理に入れても美味しいですよね。

      世界らん展久しぶりでした。なるほど、外国のお店から気軽に買えるのはこの機会ですね。
      ずっとランを描いてらっしゃるから、入賞が間に合って本当に良かったです。実力あればこそです。
      ゴンベッサさんのように大きなものは描けないから、最初は小さめでいこうかな。

この投稿はコメントできません。