[作品] 《ツタ》
去年途中になっていたツタが仕上がりました。
《ツタ》部分
時間はかかりましたが、自分なりにじっくりと葉が描けて良かったと思っています。今回は2枚のツタの葉の色の違いやそれらが作る影が面白かったので、そこに的を絞った形の作品になっています。
ところで、一口にツタと言いますけれどツタと呼ばれるものは大きく二つに分かれていてウコギ科キヅタ属(Hedera属)のツタとブドウ科ツタ属のツタがあります。前者がEnglish Ivy (単にIvy)後者をJapanese Ivyというそうです。
園芸店では和名読みのキヅタというよりヘデラの名前で出ていることが多いです。また公園などのグランドカバーでよく見るオカメヅタ(Hedera canariensis)ですね。
キヅタ属(ヘデラ属)は常緑性で冬でも落葉しないのでフユヅタ、ツタ属は紅葉して冬に落葉するのでナツヅタとも呼ばれます。
ツタの落葉の仕方はちょっと変わっていて、先ず葉柄から先の葉の(葉身)がポロっと落ち、しばらくしてツンツンと残っていた葉柄も落ちるという2段構えになっています。
描くまでは気づかなかったけれど、きっと理由もあるのでしょうけれど面白いですね。
作品はこちら→《ツタ》
“[作品] 《ツタ》” に対して4件のコメントがあります。
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>ワインさん
ありがとうございます。
描き込みはキリがありませんね。もっともっと、と思うのですが手と目と頭が追いつきません。
でも、葉一枚をずっと追及できるって幸せですよね。
冬の植物観察は寒いけれど面白い発見があると良いですね。風邪などひかないように。
たった2枚のツタの葉ですけれど、本当に丹念に時間をかけて描かれたことがよく伝わってきて、すばらしい作品ですね。ツタが、科の異なる2種類あることも初めて知りました。kyouさんは描く前にその植物についての知識を詳しく調べる習慣があるのですね。とても大切なことですね。なんとなく見てなんとなく描き始めるようなことをやっている自分が恥ずかしいです。
寒い冬ですけれど、注意深くみればあちこちに植物の生命のいとなみが、変化とともに目に入ってくるのだと、あらためて感じました。冬芽なども観察してみようと思います。
>ゴンベッサさん
ありがとうございます。
甲子園のツタはこのツタですよね。描いたのは実家にあるツタです。実も生ってけっこう鳥が食べてますよ。
葉の光具合が凄いですね、蔦と言えば甲子園が頭に浮かびますが
全く細かなことは知らなかったので面白いです。
二枚の葉で素晴らしい絵になってしまう所が達人ですね。