[作品]《サフラン》
9月か10月か忘れましたが、サフランと黄花玉すだれの球根を買っていました。両方とも室内に放置しておけば水も土も必要無く花が咲くというタイプで手間いらずです。
とは言うものの、少し心配だったのでサフランの球根の半分は土に植えて外に置きました。
土に植えた方はもうずっと前に花が咲き、今は葉だけが元気に伸びているという状態ですが、室内の方は芽が伸びてきましたが、中から葉や花はまだ出てきていない状態です。生育が3週間くらい遅い感じでしょうか。
作品は土に植えたものを掘り起こして、根を水で洗ったものを描きました。
《サフラン》部分
サフランの学名はCrocus sativus L.でクロッカス属です。以前からクロッカスとサフランの違いが分かりませんでしたが、クロッカスには春咲きや秋咲きがあり、秋に咲くCrocus sativus L.をサフランというそうです。
描くためにはよく植物を見るのですが、毎回色々な発見があって面白いですね。特に今回は料理で黄色の色付けにつかうサフランの雌しべが面白かったです。雌しべは1本で先が3つに分かれていて、糸のように垂れ下がっているのが特徴です。Crocusというのは糸に因む言葉だそうでなるほどな、という感じです。
さらに、3つに分かれているものをよく見るとストローのように細く巻いているのが分かりました。なんて繊細なんでしょうね。
植物を描いているとあまりの造形の妙に唯々感服するばかりです。
作品はこちら→《サフラン》
“[作品]《サフラン》” に対して6件のコメントがあります。
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>ワインさん
ゆる~い感じ、分かります。クロッカスの方がピンと元気が良い感じもしますね、春だし。
そういえば、クチナシも赤い実で黄色に染まりますよね。サフランは使ったかとがありませんがクチナシはきんとんに(笑)
>きよぴーさん
私も今回調べるまで違いが分かりませんでした。
見慣れた植物でも描くと色々見てなかったことがありますよね。
それにしても球根植物を描くのって楽しいです。
サフラン、すこし斜めの構図で動きがあってとても素敵な作品ですね。あの赤い雄しべ、だらんと舌のようにたれていて、クロッカスとその辺がちょっと違ってゆる~い感じがするんですが、あれが美味しいパエリアの味付けには欠かせないのですからやっぱり大切(^^)そして、なぜあんなふうに赤いのに料理に使うと鮮やかな黄色になるのかもまた不思議です。
見た目がそっくりのクロッカスとサフラン、どこが違うのかしらと常々思っていました。
開花時期が違うのも見分け方のひとつなんですね。
サフランの雌しべがストロー状になっていたなんて!!
描いたからこそ、発見できた花の仕組みの不思議。
こんな不思議に出会えると、本当にワクワクしますね。
>ゴンベッサさん
しばらくぶりの更新でしたのにコメントありがとうございました。
色々な植物を描いているのですが、本当にどの植物もそれぞれ特徴があるのだなと面白く思います。
だから色々描いてみたくなります。
>いつも第一印象で描きたいと思うと筆を執る
そういう気持ちが一番だと思います。描きたいと思える植物に出会えた時が幸せですよね。
小さな芽が球根の横から出るのですね。
いつもいつも描く植物を良く調べられているのには感心しています。
良く調べ良く観察するのが大事だとは思うのですが
いつも第一印象で描きたいと思うと筆を執る
もっと冷静な目で見なくてはと反省します。