個展を終えて
一昨日、個展が終わりました。大勢のお客様にお越しいただき、本当に有難うございました。
初めての個展ということで学ぶ事が多く、6日間という短い間でしたが中身の濃い時間だったように思います。
お祝いのお花をいただきました。外に向けて置かせていただき、大変華やかになりました。
テーブルにピッタリのお花もいただきました。室内は明るく落ち着いた雰囲気で、皆様ゆっくり過ごしていただけたようでした。
展示の内容は、受賞作品やリース作品、違ったモチーフを組み合わせた作品、マット装飾を手がけた作品などを揃え、ボタニカルアートの色々な描き方や楽しみ方を見ていただけるようにしました。
特に、自分自身では作品に合わせたマット作りが新たな試みでもあり、楽しみでもありました。
ボタニカルアートの作品は、古くから額と絵の間にあるマットの装飾を施したものが多くあります。マットに金で線を入れたり、細く切ったマーブル紙を貼り付けたりするもので、そのようなものをフレンチ額装(アンカードルモン)というそうです。
アンカードルモンの中でも水彩で装飾を施すものを「ラビ」と言い、私が手がけたものは、そのラビに当たります。
マットは厚紙に化粧紙を貼り、その上に水彩絵の具で線や模様を描いていきます。
ブドウは作品と額に合わせてアンティーク調に作りました。
ムスカリもアンティーク調に。ブドウもムスカリも模様がかすれたように仕上げています。
ジュリアンのマットは少しカジュアルな感じに仕上げました。
小品のジュリアンはそれぞれの花の色に合わせて作りました。
オキナワスズメウリは子供のおもちゃのように可愛らしかったので、伝統玩具をマットに描き込みました。
ボタニカルアートは作品自体であまり遊ぶ事ができないので、マットで自分の感じた世界や雰囲気を表せたら…などと思っています。
落ち葉のマットは秋の空の青をイメージして、シンプルに仕上げました。
オモチャカボチャと、違うモチーフのワタやサルトリバラを組み合わせた作品です。単独でも対にしても良いように描きました。
リースは、右のパンジーがしっかり構成された感じ、左のナスタチウムは自然な形を大切に組み合わせました。
パンジーの方が構成も苦労して、描き込んであるのですが、どちらかと言うとナスタチウムの方が人気がありました。割りと大きな作品でしたので、2つ描き上げた時はホッとしました。
光栄なことに、新聞に個展の記事が掲載されました。記事を読んで見に来てくださった方も多く、本当に有難く思いました。
掲載に尽力してくれた妹にも感謝です。
夜になって、山手ギャラリーさんから見える風景も素敵でした。暗くなるとあまりお客様もいらっしゃらないので、よく写真を撮っていました。
外からは中が明るいのでこんなふうに見えます。
ガラスに写った自分を記念に撮っておきました。
自分が描いた作品を見ていただき、本当に幸せな時間でした。
でも、過ぎてしまえば先に進むしかありません。個展を終えて、今は新たにどんな作品を描いていこうかと考えているところです。
“ 個展を終えて” に対して8件のコメントがあります。
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>ワインさん
どうも有難うございました。盛況というほどでは無いかもしれませんが、私にとっては十分でした。
思い出してみると、ワインさんとは随分長くお付き合いさせてもらっている感じですね。元町画廊のころから、グループ展は拝見していましたから。
まだまだ色々学んで、納得いく作品が描けるよう、マイペースで続けていきたいです。
植物画の個展、盛況のうちに終了してホッとされていることと思います。素晴らしい絵をたくさん見せていただけて、またkyouさんとお話することもできて、いろいろと勉強になりましたし、励みにもなりました。どうもありがとうございました。
>ちろりんさん
どうもありがとうございます。初めてのことで色々勉強になりました。
マットの模様を描くのは大変ですが、自由にできるので楽しめました。
中身の絵をもっと頑張らなきゃ、と自戒してます!
個展・・・成功裡に終えておめでとうございました。
素晴らしい作品ばかりで鑑賞者も感動を受けられ満足されたとおもいます。
マットの色選びは難しいでしょうね。
作品を活かす重要な役割ですから・・・
また次回の個展にむけて頑張って下さいませ。
>deguchiさん
ありがとうございます。マットを褒めていただけて感激です。
厚紙に紙を貼るところから始めるので、装飾段階で失敗すると最初の厚紙からやりなおしです。それが一番辛かったです。
でも、やり甲斐のある面白い世界だと思いました。
アズレージョ(タイル)ですか、美しい連想で嬉しくなりました。
>みちこさん
ゆっくり見てくださって有難うございました。
素敵なコメントで、描いていて良かったなぁと思いました。
そうですね、目は会期中も夕方以降はショボショボでした。
顔も疲労で浮腫んでくるし。身体あってのことですものね、労ります。
個展のご盛況おめでとうございます!
作品はもちろん、マット装飾の細密で美しい仕上げは、
絵を演出する以上に一体となって語りかけてくるようですね。
ジュリアンのマットは、ポルトガルの建物によく見られる
アズレージョ(タイル)のブルーを連想しました。
今の季節のように清々しく華やかで、心が爽やかになる展示ですね。
コメント一番に書けて嬉しいです♪
個展に伺い、その素晴らしさに圧倒されてしまいました。
何か、いつまでも、心を空にして観ていたくなったのですよ。
ひたすらに眺め、作品のエッセンスを感じていたい、と思いました。
次回作も楽しみにしています。
今は、手や眼を労わってあげてくださいね。