ゼミ!?
新聞の広告で面白そうな本を見つけた。
「素数ゼミ」・・って勿論、数学のゼミじゃない。
み~んみんのセミのこと。13年、17年ごとに大発生するセミのお話。
『素数ゼミの謎』 吉村 仁 (文芸春秋)
何故大発生するのか、何故素数なのか、何故13年、17年なのか。
謎は太古の昔、氷河期に遡る。
読めば読むほど生物の進化に、力強さと不思議を感じる。
偶然であったものが、必然になって、ベターがベストに近づいてくる。その過程のなんと壮大なこと。驚きだ!
印象的だったのは、氷河期、古生物学では「レフュージア」と言われる場所の存在。
地理的、気候的に過酷な条件を逃れた待避地で、そこで生物が生き延びたという。
なんだか、サンクチュアリというか、ノアの箱舟を連想した。
分かりやすい文章と、元気なイラストが沢山入っていて30分もあれば読み終わる。
昆虫好きの息子がいたら、即購入かも。