2008年5月14日 / 最終更新日時 : 2008年5月14日 Yuko 本芳年は見た! 『芳年冥府彷徨』 島村匠 (文藝春秋) 芳年とは言わずと知れた、幕末・明治と活躍した浮世絵師、月岡芳年。その若かりし頃の話。 ある晩、芳年は物陰から殺人現場を目撃してしまう。殺人者である黒頭巾の男の「殺気」に尋常でないも […]
2008年4月5日 / 最終更新日時 : 2008年4月5日 Yuko 本この画集は宝物! 『高島野十郎画集 作品と遺稿』 川崎浹/監修 (求龍堂) 新聞の書評欄で「高島野十郎画集」の文字を見つけ、何が何でも見たくなり即購入。 これほど感動した画集は久しぶりだった。 目次は 1 月/太陽 2 一九四五~一九七五 […]
2008年3月27日 / 最終更新日時 : 2008年3月27日 Yuko 本一目小僧を考える 『文豪怪談傑作選 柳田國男集 幽冥談』 東雅夫/編 (ちくま文庫) カバーの絵が面白くて、つい買ってしまうシリーズ。 鴎外、鏡花と読んで、今回は柳田國男。 実作と研究から怪談文学に関する著作、25編を収録したアンソロジー […]
2008年3月1日 / 最終更新日時 : 2008年3月1日 Yuko 本真実の欠片 『道ばたでひとり芝居』 森山いつき (文芸社) 家族のこと、職場のこと、身の周りの細々したこと、どんな事を書いてもどこか「軋み」があり、それがあちこちで音を立てているようなエッセイだ。 著者は、強すぎる自意識に苛まれつつ […]
2008年2月28日 / 最終更新日時 : 2008年2月28日 Yuko 本日向子さんの江戸、三冊 『うつくしく、やさしく、おろかなり ―私の惚れた「江戸」』 杉浦日向子 (筑摩書房) まるで見てきたかのように語られる江戸の粋、遊び、暮らし、食べ物。流石に惚れただけの事はあるなぁ、といった感じだ。 様々な江戸事情の表も […]
2008年2月11日 / 最終更新日時 : 2008年2月11日 Yuko 本エンジェル・コネクション 『国のない男』 カート・ヴォネガット/著 金原瑞人/訳 (NHK出版) 本の帯に爆笑問題の太田さんの紹介があり、目に留まって読んでみた。 現代アメリカ文学を代表する作家、カート・ヴォネガット‥‥初めて読む。 去年亡くなら […]
2008年2月11日 / 最終更新日時 : 2008年2月11日 Yuko 本人間ならでは 『20世紀日本怪異文学誌 ドッペルゲンガー文学考』 山下武 (実業日本社) ドッペルゲンガーは同一人物が同時に異なる場所に現れる不可思議な現象だ。 大きく分けて、第二の自我ともいえる西洋的自我の分裂型と、生霊といわれる日 […]
2008年1月21日 / 最終更新日時 : 2008年1月21日 Yuko 本味の決め手は 『短歌殺人事件』31音律のラビリンス 齋藤愼爾/編 (光文社文庫) 全く異なる味わいの短編が11作品。そのどれも味の決め手は「短歌」 それぞれの作品の中で、投入された短歌がどう生かされているかが味わいどころ。 どの作品 […]
2008年1月16日 / 最終更新日時 : 2008年1月16日 Yuko 本師弟をこえて 『川端康成 三島由紀夫 往復書簡』 川端康成 三島由紀夫 (新潮社) あの川端康成と三島由紀夫の往復書簡が、面白くないわけがなく、最初の手紙を読むなり惹きこまれた。 両氏の間で行き交う言葉を、小説のように想像をめぐらし […]
2008年1月9日 / 最終更新日時 : 2008年1月9日 Yuko 本昭和は遥か 『赤朽葉家の伝説』 桜庭一樹 (東京創元社) 鳥取の旧家、赤朽葉(あかくちば)家の女三代の物語。 昭和から平成に至るまで、赤朽葉家の女たちが、それぞれ全く違う人生を時代と共に歩んでゆく姿が、鮮やかに描かれている。 三部構 […]