2005年3月2日 / 最終更新日時 : 2005年3月2日 Yuko 本森の力、人の温もり 『森のなかの海 上下』宮本輝(光文社文庫) 主人公の希美子は、阪神淡路大震災に遭い奇跡的に一命を取り留める。しかし直後、夫が義母と共に自分を裏切り、愛人との結婚をすすめていたのを知る。 そんな折り、学生時代から知り合いだ […]
2005年2月23日 / 最終更新日時 : 2005年2月23日 Yuko 本虫を愛し、虫を描く! 『情熱の女流「昆虫画家」-メーリアン波乱万丈の生涯』 中野京子 (講談社) マリア・シビラ・メーリアン(1647~1717)の作品の特徴は、生命力と大胆さにあるように思う。 それは自らの人生においても、そうであったことを […]
2005年2月20日 / 最終更新日時 : 2005年2月20日 Yuko 本ピエロの超越性 『ピエロ・デッラ・フランチェスカ』 アンリ・フォシヨン著 原章二訳 (白水社) 編者まえがきによると、本書はアンリ・フォシヨンによる「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」につての公開講義を、フォシヨンの講義メモ、受講生のノー […]
2005年2月17日 / 最終更新日時 : 2005年2月17日 Yuko 本爽快、原始から新古典主義まで 『快読・西洋の美術』視覚とその時代 神原正明(勁草書房) 一見すると参考書的な内容に思えたが、読んでみると、さにあらず。 その時代にある人間の表現としての美術が、実に有機的に書かれているように思った。 対象は、旧石器時代 […]
2005年2月15日 / 最終更新日時 : 2005年2月15日 Yuko 本根南志具佐(ねなしぐさ)ハビコる イメージで紹介してあるのは、新編の方です。 『黒に染める』 高山宏 (ありな書房) 先に読んだ『高山宏 表象の芸術光学』でも同様のことが書いてあったが、一見無関係なものとのコネクション、関係付けの発見に学知の醍醐味、楽し […]
2005年2月7日 / 最終更新日時 : 2005年2月7日 Yuko 本ダイナミックな関係に酔う 『高山宏 表象の芸術工学』鈴木成文 監修(工作舎) 大学での高山宏氏の講義をまとめたもの。読んでいるだけで教室に圧縮された「知」の熱気が伝わってるようだ。一冊の本の中にこれほどの驚きと発見があるとは! 高山氏は、目で見る […]