《エンドウ》
友人からエンドウの苗を沢山貰ったので「これは花と実を描くしかないな!」とプランターで育てていました。今はうどんこ病にやられて影も形もありませんが、作品はやっと仕上がりました。
《エンドウ》部分
エンドウは雄しべが10本、雌しべが1本。面白いことに雄しべは9本が元が平たくなってくっついていて、クルリと雌しべをくるむようになっていますが、1本だけが独立しています。
また、マメ科の花は蝶形花冠といって花弁は5枚。目立つように立った旗弁が1枚、手前や横に突き出ている翼弁が2枚、袋状に合わさっている舟弁(竜骨弁)が2枚です。エンドウの雌しべと雄しべはその舟弁の中に入っているので、受粉に虫などを必要としない自家受粉をおこなっているそうです。だから虫が入らないように細かなネットを被せていてもちゃんと実がなるわけですね。
同じ蝶形花冠の花でもレンゲなどは虫媒花ですし、花の構造が微妙に違うのでしょうか。今度レンゲの花を見つけたらよく見てみようと思います。
作品は一つながりで花と実が一緒に入るようにちょっと大きめのサイズで描きました。また、画面の下方に実が大きく丸くなったものを描き加えました。
作品はこちら→《エンドウ》
“ 《エンドウ》” に対して6件のコメントがあります。
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>ゴンベッサさん
>構図が良いんですね、
有難うございます。構図という事になると思いますが、良い素材を選ぶのが苦労しました。
まず花と実のバランスの良いもの、蔓の形の良いものを選んで、次にそれをどう入れるかですよね。
それと視線が動くように気を配りました。
エンドウの花や実が踊っている感じを受けました。
S字中心に手足が楽しげに舞っているそんな感じです。
構図が良いんですね、こんなふうに描けるように
なれたらなどと思いました。
>きよぴーさん
>つる性の植物って、構図がとても難しいですよね。
そうですね。今回はいくつかあるものの中ら良い感じに花と実がついて、枝ぶりならぬ蔓ぶり(?)の良い物を選んで描きました。良い素材に出会えたのがラッキーでした。
>画面下部の描かれた豆も存在感があっていいですね。
有難うございます。立体感のある丸々とした実も絶対に入れようと思っていて加えました。
つる性の植物って、構図がとても難しいですよね。
植物が本来持っている何かに巻き付いて伸びていく様子を感じさせながらも、
バランスよく画面の中に納まっていますね。
画面下部の描かれた豆も存在感があっていいですね。
>ワインさん
褒めていただき恐縮ですよ。
>野菜って、花も葉もそれから実も、トータルでモデルとして面白いと思います。
本当にそうですね。描きたいものが沢山あるのですが育てるのも結構大変ですよね。カボチャとかトライしたことあるんですが、全く実にならず挫折でしたね(笑)
作品拝見しました。左下にコロンとした鞘と種が置かれたように描かれているところがとてもかわいくて魅力的ですね。野菜って、花も葉もそれから実も、トータルでモデルとして面白いと思います。動きがあって、構図が難しいけれど、そのぶん成功するととても素敵な作品になるものですね。さすがはkyouさん!