《ヘレボルス》
如何にも描きたくなるような緑系と黒系のクリスマスローズを頂いたので、早速描いてみました。
《ヘレボルス》部分
クリスマスローズ(キンポウゲ科ヘレボルス属)というのは本来は12月から咲き始めるヘレボルス・ニゲルの英名で、日本では春咲きのものまで全てクリスマスローズと呼んでいるとのことです。
「この時期に何故クリスマス?」と、ずっと思っていたので納得です。
今頃咲いている春咲きのクリスマスローズはヘレボルス・オリエンタリスで、「レンテンローズ」と呼ばれているそうで、キリスト教の四旬節=Lent(2~3月)に咲くことからそう呼ばれているとのことです。
ところでヘレボルスの花弁に見えるのは萼片で、花弁は蜜腺(ネクタリー)に変化しています。描いたものは蜜腺が鮮やかな緑で、よく見ると穴の開いた管状になっていて面白いなぁと思いました。
またヘレボルスには有茎種と無茎種があり、描いたものは無茎種です。無茎種は根から花茎と葉が別々に生えるタイプですが、今回は長い葉柄のある「葉」は描いていません。蕾を包むように付いている苞葉(苞)を描き入れてあります。
描いてみて改めて複雑で面白い花だと思いました。雄しべの多さには閉口しましたが(^^;)
花の形や色も進化し続け変化に富んでいて魅力的です。以前育てていたのですが、どうも灼熱のベランダが悪いのか、水のやり過ぎが悪いのかうまく育てられませんでした。これを機会にまたトライしてみましょうか。
作品はこちら→《ヘレボルス》
“ 《ヘレボルス》” に対して8件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。
>もみじさん
ほんの小品なんですが、頂いたものがあんまりきれいだったので。
花は複雑で大変でしたが、見飽きない面白さがありますね、また描いてみたい植物です。
お庭のクリロ(こう略すの初めて知りました^^;)きっと立派なんでしょうね。
庭で今が盛りと咲き誇るクリロを見つめるばかりです。
植物画を始めた頃、自己流で描いたクリロがありますが
今一度真剣に描いてみようと思ってから何年過ぎたことでしょう^_^;
kyouさんの素適な絵を観せていただき刺激を頂きました(^.^)
>ワインさん
>うちのベランダには八重咲きの紫と、一重咲きの白(正面をむいているタイプ)があります。
良いですね~八重咲きもすごく素敵ですよね。
>本当に雄蕊がたくさんあって、描くのが一苦労と見ていてわかります。
もっと明確に描きたかったのですが…複雑なものは幾つもの個体を見て構造をよく掴んで描かないとスッキリ決まらないと思います。まだまだですよ~。
クリスマスローズ、ちょうど今季節ですね。うちのベランダには八重咲きの紫と、一重咲きの白(正面をむいているタイプ)があります。今年はあまりたくさん花がつきませんでした。年によって差があるようです。蜜腺というのですね?花はとても小さくて地味なのに、萼が花びらみたいに見えるし、長い間楽しめるので人気なんですね。本当に雄蕊がたくさんあって、描くのが一苦労と見ていてわかります。でも、kyouさんは楽しんで描いていらっしゃる感じがします(^^)
>きよぴーさん
>蜜腺の具合いがどうなっているか見たら、
>穴の開いた管状になっていました。
蜜腺がさらに変化して花弁のようになっているものもあるようですよ。面白いですよね。
>花芯部分を描く描かないなど関係なく、
>その花が持っている構造を知ることは重要ですね。
そうですね。一つ一つ繊細で個性的な構造だから飽きることはないです。
緑色の花すてきですよね、最近はカトレアでもけっこう有ります。
クリスマスローズはほとんどの花がうつむきなので
花心部分を描くのには高い位置に置き下から見上げないと
描けない、女性の好きな花で沢山の人が描きますよね
そのような花は難しいく私の様に人があまり描かないのは
ごまかしがききます。
しかし本当にすてきです種が出来れば時の流れも描けますよね。
>ゴンベッサさん
>最近はカトレアでもけっこう有ります。
甘すぎずに素敵ですよね。
>花心部分を描くのには高い位置に置き下から見上げないと描けない、
その通りです。今回は花芯部分が描きたかったのと、頂いたものが皆小さかったので、画面にどう配置しようか思案しました。
今、紫のクリスマーローズが花瓶にあります。
(描くためではなく、美しさを愛でるために)
蜜腺の具合いがどうなっているか見たら、
穴の開いた管状になっていました。
クリスマスローズ、以前、描いたことがありますが、
うつむき加減の花だったので、詳しく
花芯部分を観察していませんした(汗)
花芯部分を描く描かないなど関係なく、
その花が持っている構造を知ることは重要ですね。
緑色のクリスマスローズ、花の構造がしっかりわかる構図でありながらも、
花そのものが持つ美しさがとてもよく表現されていて素敵です♪