《オリエンタルリリー》
オリエンタルリリーがやっと完成。
机の上に置いて描くと今更ながらに大きな花だなぁという感じがしました。
今回はユリの力強さや立体感が出ていれば良いなと思って、割りとざっくりとのびのび描きました。
ユリは花弁が6枚あるように見えますが、本当の花弁は内側の3枚で、外側の3枚は萼で、花弁と区別がつかないような形になっています。同じ形態の花としてはチューリップなどがあります。
蕾が固いうちは内側の花弁(内花被片)の中央(緑の筋が見える)に、外側の萼(外花被片)が両側からピッタリとくっついているので、一見しただけでは内側の筋が外側のものかと思ってしまいます。 よ~く見て描いていると、そのうちに蕾が開いてきて、内側と外側が分かるようになります。
この前描いたタマネギもユリも球根で、共に鱗茎です。ユリは肥大した鱗片葉が瓦のように重なりあったもので、外側にタマネギのような薄皮がないタイプで鱗状鱗茎というそうです。
また、漢字の「百合」は、この沢山合わさった鱗片葉がおよそ100だというので百合に。
百合根と言えば、ウチではお正月にお煮しめで使うくらいですが、ほろ苦くて私は好きです。家族にはあまり魅力的ではないようですが…
作品はこちらから→《オリエンタルリリー》
“ 《オリエンタルリリー》” に対して8件のコメントがあります。
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>もみじさん
有難うございます。今回は力強い感じを出すように心がけましたが、本当はもっと緻密に描いて、しかも力強いが理想でした。なかなか難しいです。
リアルとは違うかもしれませんが、葉を生き生きと見せるコツは光を効果的に入れることじゃないかと思いますよ。
こんばんは。
美しいオリエンタルリリーの絵を観せていただきました。
絵全体がキラキラと輝いているような・・・。
素晴らしい作品の完成ですね。
私の苦手な葉っぱ!
kyouさんの葉脈のリアルさにジッと見入りました。
どうしたら、こんなに上手く描けるのでしょうか?
>ちろりんさん
詳しい方に指摘していただいて、助かります。
>蕾の付き具合も考えて百合のモデルを選ばれた方がいいと思いました。
このタイプのオリエンタルリリーを描いたの初めてだったのですが、蕾の就き具合、もっとどうだったら良かったのか教えていただけませんか?
とても良く画けていると思いましたが、生の花を選び方に・・・
私はカサブランカ・オリエンタルリリーをアートフラワーで何輪作りましたでしょうか?やはり生の百合を買ってきてスケッチしました。蕾の付き具合も考えて百合のモデルを選ばれた方がいいと思いました。植物画と水彩・油彩画と違うと思いますが感じたことをコメントさせて頂きます。
> mapleさん
> 植物画を描いていると植物のお勉強もできますよね♪
ホントそうですね。私はまだまだ勉強不足で。
> 何年も前、蕾の時にどうしてあの花粉が花弁につかないんだろうかと
> 不思議に思ってこっそり覗いたことがあります~。謎が解けてすっきり~。
その好奇心大切ですよね。植物にはびっくりするような合理的な仕組みがありますね。
ユリは蕾のうちは花粉が熟していないので葯が割れず、花粉が外に出てこないようになっているんですよね。
ボタニカルアートもみてきました。葉がツヤツヤで綺麗ですね。
植物画を描いていると植物のお勉強もできますよね♪
ユリってすっごく綺麗で香るけど、
花粉が服についたらとれないですよね。
子孫を残すためでもないのにどうしてだろう。
何年も前、蕾の時にどうしてあの花粉が花弁につかないんだろうかと
不思議に思ってこっそり覗いたことがあります~。謎が解けてすっきり~。
>みちこさん
花って結構花弁に見えるものが、花弁じゃないってのがあってびっくりします。
地味な萼でいるより、少しでも目立って虫を誘因しようって、頑張った結果なんでしょうね。
ユリってよく見ると、花弁は肉厚で突起はあるし、すごく力強さを感じました。
『外側の3枚は萼で、花弁と区別がつかないような形になっています』
そうなんですか!
なんだか、効率性を追求した花だったんですね。
大きいし、厚みはあるし、おもいっきり花粉を露出してるし、すごく割り切った性格の植物なんですねえ。