2005年6月7日 / 最終更新日時 : 2005年6月7日 Yuko 本久しぶりに谷崎 『武州公秘話』 谷崎潤一郎 (中公文庫) 武州公は、武勇の誉れ高く、同時に被虐的嗜好の持ち主と知られていた。 彼が尋常でない性癖を持つに至ったには訳があった。 それは、法師丸と呼ばれた幼少時に人質にあずけられていた城での […]
2005年6月3日 / 最終更新日時 : 2005年6月3日 Yuko 本脳の底力、愛の可能性 『愛は脳を活性化する』 松本元 (岩波科学ライブラリー42) 「脳」とは一体何なのだろう? 前半は、まず脳とコンピュータとを比較しながら、脳のシステムを定義する。さらに脳型コンピュータを開発することによって、脳それ自体の […]
2005年5月29日 / 最終更新日時 : 2005年5月29日 Yuko 本化学変化だったのか。 『フレスコ画のルネサンス 壁画に読むフィレンツェの美』 宮下孝晴 NHK出版 フレスコ画の基本的な用語、技法から、ジョット、マゾリーノ、マザッチオ、ウッチェッロ、フラ・アンジェリコ、ピエロ、ボッティチェリ、ギルランダイオ […]
2005年5月23日 / 最終更新日時 : 2019年1月18日 Yuko 本蓼食う虫も好きずき 『泰西からの手紙』 久世光彦 (文芸春秋) 久世氏がお気に入りの絵をあげ、その絵を核に自由で艶の文章を綴る、美術エッセイ集。 絵の好みさえ合えば、これほど楽しいものはない。 「好み」これがこの本の命とも言える。 久世氏は […]
2005年5月21日 / 最終更新日時 : 2005年5月21日 Yuko 本狂女二人 宮部みゆき責任編集『松本清張傑作短篇コレクション 下』 松本清張 (文春文庫) 下巻の構成は “タイトルの妙”として 『支払いすぎた縁談』 『生けるパスカル』 『骨壺の風景』 “権力は敵か”には 『帝銀事件の謎-「日本の […]
2005年5月17日 / 最終更新日時 : 2005年5月17日 Yuko 本落とし穴 宮部みゆき責任編集『松本清張傑作短篇コレクション 中』 松本清張 (文春文庫) 注:若干ネタバレ的なところあり。・・面白さを損ねることは、全然ありませんが・・ 前半は“淋しい女たちの肖像”として 『遠くからの声』 『巻頭 […]
2005年5月14日 / 最終更新日時 : 2005年5月14日 Yuko 本つまらないワケがない。 宮部みゆき責任編集『松本清張傑作短篇コレクション 上』 松本清張 (文春文庫) 清張好きを自認する宮部みゆきが選ぶ、上中下3冊からなる傑作短篇集。 各短編には“前口上”として宮部氏の解説が付き、否が応でも期待が高まるとい […]
2005年5月9日 / 最終更新日時 : 2005年5月9日 Yuko 本根底から覆す! 『キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』』 F・W・ニーチェ著/適菜収訳 (講談社+α新書) 本書『アンチクリスト-キリスト教批判の試み』は1888年に執筆、1895年に出版されている。 解説によると、188 […]
2005年5月7日 / 最終更新日時 : 2005年5月7日 Yuko 本いい夢は心の栄養 『見えるものと観えないもの-横尾忠則対話録』 横尾忠則 (筑摩書房) 横尾忠則氏と個性溢れる11人との対談。その面々は・・ 淀川長治、吉本ばなな、中沢新一、栗本慎一郎、河合隼雄、荒俣宏、草間彌生、梅原猛、島田雅彦、天野祐 […]
2005年4月30日 / 最終更新日時 : 2005年4月30日 Yuko 本「最後の審判図」考 『天国と地獄 キリスト教からよむ世界の終焉』 神原正明 (講談社選書メチエ191) 「最後の審判」というと、システィナ礼拝堂のミケランジェロがあまりに有名だ。 ちょうど法王の死去に伴う一連のテレビ報道で、画面にチラッと映 […]