2005年10月22日 / 最終更新日時 : 2005年10月22日 Yuko 本主人公は都市 『死都ブリュージュ・霧の紡車』 ジョルジュ・ローデンバック 田辺保・倉智恒夫訳 (国書刊行会) ジョルジュ・ローデンバックはベルギー象徴派の詩人。『死都ブリュージュ』や短編を収めた『霧の紡車』に描き出された運河、教会、風 […]
2005年10月14日 / 最終更新日時 : 2005年10月14日 Yuko 本老いの周辺 『地唄・三婆 有吉佐和子作品集』 有吉佐和子(講談社文芸文庫) 収録作品は『地唄』『美っつい庵主さん』『江口の里』『三婆』『孟姜女考』 印象に残ったのは『三婆』 戦時中、広大な庭にいくつも茶室を建造するほどの大金持ちだっ […]
2005年10月3日 / 最終更新日時 : 2005年10月3日 Yuko 本江戸の闇 『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』 鳥山石燕 (角川文庫) 鳥山石燕は江戸の絵師、妖怪画を好んで描いた異色の画家だ。 この絵師の名前は、京極夏彦を読んだ方なら先刻ご存知。言わずもがなだけど・・。 「姑獲鳥(うぶめ)の夏 […]
2005年10月2日 / 最終更新日時 : 2005年10月2日 Yuko 本古典の味わい 『世界幻想名作集』 澁澤龍彦編 (河出文庫) 幻想文学の古典的作品のアンソロジー。奇妙な味わいと名状しがたい余韻が楽しめる。何回読んでも面白い逸品ぞろいだ。 「ウインディーネ」 フーケ/紀田順一郎 「フランケンシュタイン […]
2005年9月26日 / 最終更新日時 : 2005年9月26日 Yuko 本虫はスゴイ。 『三人寄れば虫の知恵』 養老孟司、奥本大三郎、池田清彦 (新潮文庫) 小学校のころは、そこいらの原っぱで虫取りして遊んだっけな。 実家の庭にアリが沢山いて、死んだハエとか巣の近くに置くと、それをすぐアリが運んでいく。 そ […]
2005年9月17日 / 最終更新日時 : 2005年9月17日 Yuko 本どうもなぁ 『アルゴールの城にて』 ジュリアン・グラッグ著/安藤元雄訳 (白水Uブックス) フランスの古城で繰り広げらる男二人と女一人の、どこか神話めいた物語。 エキセントリックな城、それを取り巻く森、海、湖、廃墟。美しく幻想的な舞 […]
2005年9月17日 / 最終更新日時 : 2005年9月17日 Yuko 本いつかグリューネヴァルトを 『聖性の絵画 グリューネヴァルトをめぐって』 粟津則雄 (日本文芸社) グリューネヴァルトの絵画の本質に正面から向き合った一冊。 著者が、絵画を通して、己の思考を生成させていく過程が印象的だった。 ユイスマンス『彼方』に […]
2005年8月31日 / 最終更新日時 : 2005年8月31日 Yuko 本久しぶりに童話 『幸福な王子』(ワイルド童話全集) オスカー・ワイルド (新潮文庫) 「幸福な王子」他8篇を収録。 ネットで知り合った方の「わがままな大男」(収録作品)について記述を読み、惹かれるものがあって、何十年ぶりかでワイルドの童 […]
2005年8月31日 / 最終更新日時 : 2005年8月31日 Yuko 本めずらしく恋愛小説 『海市』 福永武彦 (新潮文庫) 先に読んだ倉橋由美子『偏愛文学館』に紹介されていた本から『コスモポリタンズ』に続き2冊目。 倉橋氏をして「恋愛小説といえばまずこれが頭に浮かぶ」と言わしめているので、さてさて、どんなもの […]
2005年8月13日 / 最終更新日時 : 2005年8月13日 Yuko 本心は遥かな島へ 『コスモポリタンズ』 サマセット・モーム著/龍口直太郎訳 (ちくま文庫) 本書は1924年から1929年にかけて『コスモポリタン』誌に連載された掌編29篇と「作者の序文」が収められたもの。 話はモームが訪れた南海の島々、 […]