2005年12月12日 / 最終更新日時 : 2005年12月12日 Yuko 本「ニセモノ」 『リプリー』 パトリシア・ハイスミス著/佐宗鈴夫訳 (河出文庫) ご存知、映画「太陽がいっぱい」の原作。 その印象はあまりに鮮烈だけれど、近年映画化された「リプリー」のトム・リプリー役、マット・デイモンの方が、原作のリプ […]
2005年12月11日 / 最終更新日時 : 2005年12月11日 Yuko 本ヴァザーリの功績(1) 『ルネサンス画人伝』 ジョルジョ・ヴァザーリ著/平川祐弘・小谷年司・田中英道訳 (白水社) ルネサンスの芸術家について書かれた本に、しばしばお目見えする"ヴァザーリの『画家・彫刻家・建築家列伝』(『美術家列伝』)によると […]
2005年11月30日 / 最終更新日時 : 2005年11月30日 Yuko 本古本屋さんのオヤジサン 『本の背中 本の顔』 出久根達郎 (講談社) ご存知、古書店主にして作家の出久根達郎。久しぶりに読んだ。 相変わらず地味で渋い。そして、ひたすら本が好きだというところがいい。 1ページ、多くても4、5ページのエッセイがず […]
2005年11月28日 / 最終更新日時 : 2005年11月28日 Yuko 本本の中のサイコ 『異常心理小説大全』 野崎六助 (早川書房) 「多重人格ミステリ・ツアー」から始まり、「シリアル・キラーたちの肖像」、「異常心理小説ア・ラ・カルト」と3つに分けて作品(翻訳ミステリに限定)を紹介。 しかし、著者は流行のサ […]
2005年11月20日 / 最終更新日時 : 2005年11月20日 Yuko 本子供を侮るなかれ 『トゥインクル・ボーイ』 乃南アサ (新潮文庫) 表題作を含め7編全て、幼い子供が主人公の短編集。 ここでは、子供の「悪」がクローズアップされている。残虐性、嫉妬、媚、嘘・・・ 幼い子供は純真でもあるが、同時に邪悪な萌芽 […]
2005年11月20日 / 最終更新日時 : 2005年11月20日 Yuko 本不運 『幸福な朝食』 乃南アサ (新潮文庫) 世の中にはつくづく不運な人がいるものだ。 主人公の沼田志穂子は、有名な美少女で、本人も女優になることを夢見ていた。 ところが、彼女が高校のとき、突然彼女と瓜二つの美少女がブラウン管 […]
2005年11月13日 / 最終更新日時 : 2005年11月13日 Yuko 本現代美術の解説書 『アートレス マイノリティとしての現代美術』 川俣正 (フィルムアート社) なるほどそうだったのか。川俣氏の制作活動とはこういうものだったのか。 などなど、兎に角ストレートに分る。ぼやけていたものがクリアーになった感じが […]
2005年10月31日 / 最終更新日時 : 2005年10月31日 Yuko 本普通の人生 『生きる歓び』 橋本治 (角川文庫) ごく普通の人たちのごく普通の哀しみ。 人生は何かを一つ一つ諦めていくことかもしれない。 けれどもその中で、たまには小さな幸福が見つかることもある。 それが生きる歓び、なのかもしれない […]
2005年10月28日 / 最終更新日時 : 2005年10月28日 Yuko 本「美しい」をめぐって 『人はなぜ「美しい」がわかるのか』 橋本治 (ちくま新書) 人は幸せなとき「美しい」と思えることが多い。 世の中の人が皆、これは美しいと言っても、悲しみの底にいる人にはそれは輝いて見えず、単にある物に過ぎない。 本書は、 […]
2005年10月23日 / 最終更新日時 : 2005年10月23日 Yuko 本石礫のように・・・ 『足摺岬 田宮虎彦作品集』 田宮虎彦 (講談社文芸文庫) 収録作品『霧の中』 『落城』 『足摺岬』 『絵本』 『菊坂』 『父という観念』 『童話』 私小説でありながら、ここに描かれている「私」はどこか個の「私」を超えて […]