2008年1月9日 / 最終更新日時 : 2008年1月9日 Yuko 本ジェラシーの海 「神と資本と女性 日本列島史の闇と光」 網野善彦・宮田登 (新書館) 対談形式の本。 タイトルが示す内容は、前に読んだ「日本の歴史を読みなおす」にも書かれていて興味を持ったところだ。 もともと寺院と言うのは、宗教上の精神 […]
2007年12月23日 / 最終更新日時 : 2007年12月23日 Yuko 本秋成のあこがれ 『新釈雨月物語 新釈春雨物語』 石川淳 (ちくま文庫) 雨月物語は、「浅茅が宿」「夢応の鯉魚」「吉備津の釜」「菊花の約(ちぎり)」など、何かの本の中で読むことはあったが、まとめて読んだことはなかった。 『春雨物語』につい […]
2007年11月24日 / 最終更新日時 : 2007年11月24日 Yuko 本異を放つ人々 サントリー美術館で見た屏風絵には、中世以来の人々の衣装やしぐさが多く見て取れて、一層興味を持った。 そんなわけで何冊か読んだ。 『異形の王権』 網野善彦 (平凡社ライブラリー) 婆娑羅はもともと非人が他の人との違いを明確 […]
2007年11月24日 / 最終更新日時 : 2007年11月24日 Yuko 本過激にしてエレガント 『日本の歴史を読みなおす』 網野善彦 (ちくまプリマーブックス) 『続・日本の歴史を読みなおす』 網野善彦 (ちくまプリマーブックス) あとがきによると、本書は著者が筑摩書房の方たちに話した内容を編集したものだそうだ。語 […]
2007年11月24日 / 最終更新日時 : 2007年11月24日 Yuko 本おもしろの花の都 『謎解き 洛中洛外図』 黒田日出男 (岩波新書) 対象作品は上杉家旧蔵、現在米沢市の所蔵となっている《上杉本洛中洛外図屏風》 この六曲一双の壮麗な屏風は、かの織田信長が上杉謙信に贈ったものだ。しかも作者は狩野永徳とされ、 […]
2007年11月2日 / 最終更新日時 : 2007年11月2日 Yuko 本珍しく時代小説を 『顎十郎捕物帳』 久生十蘭 (朝日文芸文庫) どうも池波正太郎や藤沢周平といった定番時代小説は、老後の楽しみに取っておいた方がいいかな、と思っている。 いや別に、そういった時代小説が中高年のオジサンっぽいというわけじゃな […]
2007年11月2日 / 最終更新日時 : 2007年11月2日 Yuko 本お話は楽しく深く大胆に。 『日本の神話と十大昔話』 楠山正雄 (講談社学術文庫) 本書は、明治末から昭和にかけて独特の仕事をした楠山正雄がライフワークとして編んだ『日本童話宝玉集』の一部を現代に再現したものとのこと。 『日本童話宝玉集』は著者が、 […]
2007年10月14日 / 最終更新日時 : 2007年10月14日 Yuko 本歴史の陰に「ヒ」あり 『産霊山秘録(むすびのやまひろく)』 半村良 (角川文庫) 半村良の傑作伝奇ロマン小説。 ヒ一族(ヒいちぞく)は高皇産霊神(タカミムスビ)の裔で、かつては皇室をしのぐ地位にあったという。 ヒは異能者・超能力者で、彼らが集 […]
2007年10月5日 / 最終更新日時 : 2007年10月5日 Yuko 本蓼食う虫は案外多い 『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』 稲垣栄洋/著 三上修/絵 (草思社) 副題に「日本人の暮らしと身近な植物」とある。 考えてみると植物は実利的な衣食住にとどまらず、宗教や芸術やあらゆる面で人間の暮らしに不可欠なものだ […]
2007年9月23日 / 最終更新日時 : 2007年9月23日 Yuko 本進化とは? 『人体 失敗の進化史』 遠藤秀紀 (光文社新書) 著者は獣医学博士。遺体と格闘している動物の解剖学者だ。 全国の動物園から声がかかると飛んで行き、例えばオオアリクイやキリンの遺体(死体とは言っていない)から、問題や謎を発 […]