2010年2月19日 / 最終更新日時 : 2010年2月19日 Yuko 本『過激な隠遁 高島野十郎評伝』 『過激な隠遁 高島野十郎評伝』 川崎浹 (求龍堂) 昭和29年10月、24歳の院生だった著者は友人と秩父の山へに遊びに行き、とあるバス停で小脇にスケッチブックを抱えた紳士に出会った。 ひと月後の11月、上野にルーブル美 […]
2010年2月7日 / 最終更新日時 : 2010年2月7日 Yuko 本『感染症の中国史 -公衆衛生と東アジア』 『感染症の中国史 -公衆衛生と東アジア』 飯島渉 (中公新書) 縁あって手にとることに。 まず、帯に書かれた「東亜病夫(とうあびょうふ)」という言葉の意味が分からない…。 前途多難で読み始めたが、結論から言えば、中国と日 […]
2010年1月26日 / 最終更新日時 : 2010年1月26日 Yuko 本『太陽を曳く馬』 『太陽を曳く馬』上下 高村薫 (新潮社) 本書は『晴子情歌』『新リア王』に続く三部作の完結編。 『新リア王』で主人公であった福澤榮は既に亡くなり、彰之の息子・秋道は画家として東京に暮らし、彰之もまた東京で修行の日々を送 […]
2010年1月8日 / 最終更新日時 : 2010年1月8日 Yuko 本『新リア王』 『新リア王』上下 高村薫 (新潮社) 高村薫の『太陽を曳く馬』が去年上梓されて、『晴子情歌』『新リア王』『太陽を曳く馬』の三部作が完結した。 『晴子情歌』しか読んでいなくて気になっていたが、やっと『新リア王』を読み終え […]
2010年1月8日 / 最終更新日時 : 2010年1月8日 Yuko 本『晴子情歌』 情けないことに『新リア王』を読んでいたら途中で人間関係が分からなくなり、『晴子情歌』に引き返して再読してみた。 再読することで、以前読んだ時には違った読み方が出来たように思う。 『晴子情歌』上下 高村薫 (新潮社) 昭 […]
2009年12月31日 / 最終更新日時 : 2009年12月31日 Yuko 本『水の眠り 灰の夢』 『水の眠り 灰の夢』 桐野夏生 (文春文庫) 1963年(昭和38年)9月、週刊誌記者で“トップ屋”の村野善三は、地下鉄銀座線で爆破事件に巻き込まれた。 その事件は「草加次郎事件」と呼ばれる一連の爆破事件だった。 彼は連 […]
2009年12月31日 / 最終更新日時 : 2009年12月31日 Yuko 本『天才画の女』 『天才画の女』 松本清張 (新潮文庫) 有名絵画コレクターの寺村素七は、銀座の画廊・光彩堂からある大家の油絵を購入すると、オマケとして女流新人画家・降田良子の絵が付けられていた。 彼はその絵の斬新で誰にも似ていない画風に […]
2009年12月12日 / 最終更新日時 : 2009年12月12日 Yuko 本『園芸家12ヵ月』 『園芸家12ヵ月』 カレル・チャペック/著 小松太郎/訳 (中公文庫) 先に読んだ『ボタニカル・ライフ』の中で、いとうせいこう氏は『園芸家12ヵ月』を読んでひどく感動し、自分も無性に何か書きたいと思った。と書いていた。 […]
2009年12月1日 / 最終更新日時 : 2009年12月1日 Yuko 本『ボタニカル・ライフ 植物生活』 『ボタニカル・ライフ 植物生活』 いとうせいこう (新潮文庫) 著者は、都会暮らしで庭を持たず、ベランダで花を育てている人を「ベランダー」と命名。 何を隠そう彼こそガーデナーとは一線を隔す、誇り高き「ベランダー」なのだ。 […]
2009年11月22日 / 最終更新日時 : 2009年11月22日 Yuko 本『人面瘡』 『人面瘡』 横溝正史 (角川文庫) 表題作のほか『睡れる花嫁』『湖泥』『蜃気楼島の情熱』『蝙蝠と蛞蝓』を収録。 いかにも時代を感じさせる文章がたまらない。定番のオドロオドロしさに加え、『蝙蝠と蛞蝓』(こうもりとなめくじ) […]