[雑記] キューガーデン
キューガーデン(キュー王立植物園)では1日ゆっくり過ごすつもりで朝から出かけました。
当日はチャールズ英国王の「公式誕生日」に伴い地下鉄の規制があったので覚悟はしていましたが、予定していたルートとは別の地下鉄とバスを乗り継いで行くことになりました。思ったより時間がかかりましたが到着した時は足取りも軽く、鉄骨温室のパーム・ハウスを目指しました。
温室の中はさすがに熱帯でした。晴れと雨が交互に来るような天候だったので雨の時は助かりました。
温室には奇妙な植物が多くて目を惹きました。こんな珍しい植物が描けたら面白いでしょうね。
Chamaedorea alternans(チャメドレア ヤシ科)
Zingiber spectabile (オオヤマショウガ)花の付き方がよく目にするショウガ科のクルクマと同じようです。
温室を出ると花が沢山咲いていて、どれもさすがに元気良く大きく育っていました。のびのびと自然に植えた感じが良いです。
お昼はカフェでいただきました。この時祝賀パレードの一環でしょうか、空軍の祝賀飛行が何度も上空を通過しました。お花に飽きた金髪の男の子の目がキラッキラで可愛かったです。
色々な花々や温室の植物も良かったですが、一番感動したのが樹木の素晴らしさでした。年輪を重ね大きく枝を伸ばし、葉を茂らせ、あるいは花を咲かせている姿は圧倒的な存在感がありました。植物園の歴史そのもののようでした。
園内の道をぶらぶら歩いていたら、見知らぬ外国の方が「Treetop,Treetop!」と笑顔で教えてくれたので、よっぽど良かったのかなぁと思って行ってみました。
「Treetop Walkway」といってエレベーターか階段で上に登ってそこから園内外を一望できる施設でした。上がると足元から下が透けて見えるのでちょっと恐いので見ないことに、、。鳥は樹木を上から見るとこんな感じかと思いました。
他に外せなかったのが二つ。一つは古今のボタニカルアートを収蔵しているシャーリー・シャーウッド・ギャラリー。展示されている作品はそれほど多くはありませんでしたが、画集で観たことのある作品もあって足を運んだ甲斐がありました。もう一つはマリアンヌ・ノース・ギャラリー。彼女は世界を旅して風景と植物を描いたヴィクトリア朝の女性です。施設に入ると部屋の四方の壁にびっしりと小ぶりの油絵が並んでいて壮観でした。ノースの魅力は異国の風景や風俗、植物を好奇心をもって楽しんで描いているところかもしれません。日本を描いたものもあり興味深かったです。
一日で全部見終わったわけではないけれど、ゆったりとした時間を過ごせたのが良かったです。歩いているとキツネやリスがいたり、池には水鳥ものんびりとしていました。
帰りはキューガーデン駅から帰れそうでしたが、なんと朝の規制とは別の突発的な地下鉄のトラブル(この駅は地上になってますが)、駅員さんがホームから人を外に誘導し始めました。折角なので記念で写真を撮ってもらいました。
結局、行きとは違うバスと地下鉄のルートを探して帰路に着きました。良い思い出になりそうです。