[展覧会] RHS Botanical and Photograpy Show

数日前「RHS Botanical and Photograpy Show 2024」 出展に際して夫と娘夫婦とロンドンへ行き、今は帰って来て少し落ち着いたところです。

会場のサーチギャラリーの入口に自分の作品があってとても驚きました。多分原画より良く見えるのではないかと、、、。

お陰様でRHS展ではゴールドメダルを頂くことができました。RHS展では数名の審査員によってゴールド、シルバーギルト、シルバー、ブロンズのメダルが出展者に授与され、それ以外にBest Botanical Art Exhibit、Judge’s Special Award、Best Botanical Artworkという賞があります。受賞作品はやはり優れた作品で直に作品を見ることができて大変勉強になりました。技術的な面というよりは、フィールドワークの重要性を痛感したり、長い時間をかけて植物を観察・研究している努力と根気に頭の下がる思いでした。BOTANICAL Art & ARTISTSというサイトのNewsにRHS展の各受賞者やゴールドメダリストの作品についての詳しい記事があります。

RHS Botanical Art 2024:Strengths & Scope for improvement 【6/25投稿】

RHS Botanical Art Show 2024:Awards and Medals【6/17投稿】

会場では一般公開の前日に、出展者一人一人に対して審査員の方によるフィードバックがおこなわれます。担当してくださったのはキューガーデンの公認植物画家であり、日本では「奇跡の一本松」を描かれた方として知られている山中麻須美さんでした。内容は作品の講評と今後の作品制作についてで大変有意義なものでした。自分では苦手だった拡大図の評価が高かったと伺って苦労しただけに嬉しかったです。私は始終緊張していましたが、山中さんは大変エネルギッシュで明るく会話してくださって大変貴重な体験となりました。

展示された作品の配置が事前に決まっていたものとは違うものだったので非常に戸惑いました。どういう事情か分かりかねますが結果オーライということですね。

私が描いたのはケイトウ(Celosia属)になります。テーマは「セロシアの構造を基にした3つのグループ」です。トサカケイトウ(クリスタータ・グループ)、羽毛ケイトウ(プルモーサ・グループ)、穂ケイトウ(スピカータ・グループ)が3つのグループです。それぞれの特徴を正確にとらえ、独特な美しさを表現することに力を注ぎました。会場で撮影したものは遠いので作品がぼやけています、このHPに新しく Exhibited Artworks   を設けて出展した作品と過去に日本のコンクールに出したものをまとめましたのでご覧いただければ幸いです。

また、RHS展出展に際して池田真理子先生には作品指導や出展手続き等で大変お世話になりました。先生は国内外のコンクールで受賞経験も豊富な植物画家でいらっしゃり、教室や講座もお持ちの方です。私は5年前に偶然ネットで先生の作品を拝見して感動して受講していました。講座はボタニカルアートの理論面での座学になりカルチャーセンターのように教室で描くわけではありませんが、作品を持ち込めば先生が丁寧に指導してくださいます。ご興味ある方はご覧ください。池田真理子の植物画講座

最後に母が庭でケイトウの栽培をしてくれたこと、夫がいつも描くことに理解を示してくれることに感謝していることを記しておきたいと思います。