[作品]《ニゲラ》
1月は用事が立て込んで全然描けず、気持ちは焦るがモチーフは無しという状態が続いていました。
そんな中、花屋さんで見つけたのがニゲラ(クロタネソウ)でした。花の時期はもっと遅いはずですが切り花だったので早かったのかもしれません。
《ニゲラ》部分
ニゲラは花弁に見えるのが萼で、それを取り巻く細い糸のような葉は総苞だそうです。
花はアジサイなどでよく知られているように、花弁に見けるけど実は萼というものが結構あって難しいなぁと思います。そういう時、花は内側から外側に、雌しべ、雄しべ、花弁、萼片、そして場合によっては苞と思い出して当てはめていくようにしています。
また、花弁や萼片は一つの花にあるもので、例えばキクやタンポポは頭状花序と言って複数の花の集まり(花弁に見える一つ一つが一個の花)だから萼に見えるのは萼じゃなくて苞、花序の基部ぐるりと囲むから総苞、といった感じです。
ニゲラも花びらのように見えるのが萼ということなのでその外側は苞しかなく、しかも基部にぐるりと取り巻いているので総苞ということになるのかと納得できました。まあ、複雑なことは分かりませんが、色々な花がそれぞれ子孫繁栄のために雌しべ雄しべを花弁で惹き立てたり、萼や苞で守ったりして個性豊かな仕組みを作っているということが素晴らしいと思います。
ところで、ニゲラの和名のクロタネソウはその名の通り真っ黒な種によるものですが、英名はLove-in-a- mist、Devil-in-a-bushというそうです。前者は総苞が細く絡まった感じから、後者は雌しべの柱頭が悪魔の角のようだからという理由だそう。描いていたものは角が次第に捻じれて羊か何かの角のように巻いてしまいました。国によって目の付け所が違って名前も違うのが面白いですね。
種ができる過程で果実は膨らんで、ドライフラワーにしても楽しめるとのこと。なかなか面白い植物なのでちょっと苗でも買ってみようかと思っています。
作品は花の周辺だけを描いた小品です。
作品はこちら→《ニゲラ》
“[作品]《ニゲラ》” に対して2件のコメントがあります。
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>ゴンベッサさん
ニゲラはイマイチの出来なんですが、まあそれが実力と次回頑張る足がかりですね。
HPは大変ですよね、頭が爆発、よくわかります~。私もまだ改善の余地満載ですが、色々やってみてもうまく反映できなかったりすることばかりです。
どうぞ、焦らず頑張ってください。
小さな作品もいいですね、小さな中にもいろいろ凝縮されていて
植物の世界は楽しいですね。
今HPの移転に取り組んでいて頭が爆発しています。
難しいですね。