個展の準備その1

 展示する作品をいくつかフレンチ額装にしようと思っているので、今はその為のマット制作などをしているところです。マットを作るのは久しぶりなので、小さいものから始めています。

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ラインを引いて、少し彩色しました。

 

 ブルンネラの葉を一枚描いた作品で、マットは乳白色のミューズコットンに水彩絵の具でラインを引き、ラインとラインの間に薄くアクリルの赤金(画像では光ってませんが)を入れました。あまり凝ってない簡単なもので恥ずかしいのですが、作品自体も小さいのでやりすぎない方が良いかなと。

 次に縦長構図のアジサイの葉痕と、横長構図の子易柿とドングリをワイドサイズの額(細長い額)に入れました。

 マットは厚紙にミューズコットンを貼ったシンプルなものをシングルにしました。ミューズコットンは色や繊維が入ったものなど種類が沢山あり作品のイメージに合うものを選べるので重宝しています。紙に浮き出た横縞もちょっとクラシックで良い感じです。

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薄い緑を貼りました。

 

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薄茶色を貼りました。

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少し繊維が入っています。

 ところで、厚紙を寸法どおりに中に窓が開いたマットの形に裁断するのって本当に難しく、私はどうも上手くありません。

 一所懸命正確に測って、鉛筆で下書きをしてカッターで切るのですが、どういう訳か曲がったり、出来たものがちょっといびつになったりして失敗しています。

 また小品を正八角形や長八角形の額に入れるのも好きな額装ですが、如何せん売っている額の種類が少なすぎなのです。

 しょうがないので、白いものを購入して自分でヤスリ掛け、アクリルペイント、マットワニスをかけて作っています。

 でもこれがなかなかイメージどおりの色や雰囲気にならず、時々「止めれば良かった~」と思うほど苦労しています。さらに額はあくまで作品をよく見せるためのものなのに、以前つい調子に乗って凝りすぎて作品が負けてしまい、散々な目にあったりもしました。

 すったもんだで、出来上った2枚です。(大きさは250×170ミリの長八角形)

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白 → 金茶系(画像では金に見えませんね~)

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白 → ブルー系

  

 ブルー系はクレマチスを入れる予定で作品に合わせて作りました。金茶系も作品に合わせて作ったつもりでしたが、やっぱり額が少し強すぎました。ちょっと擦れたような、ダメージ加工したような額が好みで作るのですが、これが結構強めに出てしまうんですね┐(´д`)┌

 で、急きょこの額に合いそうな強めの花を描くことにしました。探したのは濃い赤か、紫か、茶色の植物。

 ラッキーなことにシックなチョコレート系のアンスリウムが見つかって、今描いているところです。

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《アンスリウム》途中経過、仕上がりはもう少し仏炎苞が茶色くなります。

 アンスリウムはすぐに枯れない優等生なので助かります。これが作った額に合わなかったもう玉砕しかないです~。

 まあ、こんな感じで個展の準備を進めています。頑張ろう!

「齋藤優子ボタニカルアート展」2018年10月11日~16日 詳細はこちら

 個展の準備その1” に対して4件のコメントがあります。

  1. kyou2 より:

    >ゴンベッサさん
    ゴンベッサさんは額から作っているのですごいですね。私はそこまではできないですよ。

    でも、作品を展示して見ていただくのですから、作品の面倒を最後まできちんとみなければという気持ちでやっています。

  2. ゴンベッサ より:

    額やマットがんばっていますね、額に合わせ絵を描く凄い
    私は絵に合わせ額作成しましたが使う材料がいい加減
    で先生はちゃんとした物で作れと言いますが
    まあ表側さえ綺麗なら裏は良しとしています。
    kyouさんは凝っているので大変だと思います。
    マットや額の絵との相性入れて見ないと分からない時が
    有り何度も失敗していますので大変さが分かります
    くれぐれも無理をしないようがんばってください
    楽しみにしています。

  3. kyou2 より:

    作品を極スッキリとスマートに展示する方もいらっしゃると思いますが、私は何かしたくなるタイプです。
    自分の好きな世界に出来るのが個展の良さかもしれませんね。
    秋は展覧会が多くてお忙しいと思いますので、どうぞご無理のないようにお越しくださいませ。

  4. ワイン より:

    額やマットを加工して、ご自分の作品の雰囲気をひきたてるものを作ることって、きっととても楽しいだろうと思います。ますます展覧会が楽しみです(^^)

    厚紙のマットに好きな色のミューズコットンを貼って、色の額を作られたのですね!なるほどなるほど、と感心しながら拝見しました。きっと、ひとつひとつの作品をより美しくひきたてることでしょう。

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