《ミツマタ》
教室でミツマタを描いていらっしゃる方に、「ミツマタ面白いモチーフで良いですね(^^♪」と話していたら、有難いことに後日持ってきてくださいました。
《ミツマタ》部分
ミツマタはジンチョウゲ科で、三つに分かれた枝先に3、4cmほどの半球状に集まった小さな花が下向きに咲きます。ジンチョウゲと同じく花に見えるのは筒状になった萼の先が4裂したものだそうです。萼や苞が花に見えるっていう植物、結構ありますよね。
蕾は外側から咲いてきて最初は濃い黄色、それがだんだんと白っぽくなっていきます。
《ミツマタ》蕾 部分
萼にはびっしりと毛が生えていて、蕾のうちは緑がかった白から灰色、それがだんだんクリーム色になってくるように見えました。描く時は微妙な色の変化と何より白い毛が描き過ぎで黒くならないことがポイントですね。
蕾には絵具の白は使わずに白抜きにしましたが、咲いたものは一部分に絵具の白も使いました。毛を描く時は、紙の白を残したり絵具の白を使ったりと工夫して描いています。
また、枝にある白い皮目や、葉の落ちた痕の葉痕がとても多かったのが手間でした。描いたものが特に多いのか、ミツマタという植物の特徴なのか悩むところでしたが、とりあえず忠実にと…(;^_^A。枝は山などで見られるものに比べて剪定が良くされているせいか太目な気がしました。
それにしても、見れば見るほど興味深い植物で蕾などはちょっと子猫的?と思ったり。またミツマタはとても良い香りがします。描いている間ずっと香りが漂っていました。
作品はこちら→《ミツマタ》
“ 《ミツマタ》” に対して4件のコメントがあります。
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>ゴンベッサさん
ジンチョウゲ科と知らなかったので、なるほど似てると思いました。
長くやっていると色々ありますよね、無理に描かずに花を楽しんでください。
ミツマタの花始めて見ました花の付き方がジンチョウゲに似ていますね、毛の生えた花蘭にも有り面白いです。
最近絵の方スランプ気味で前描いた絵の修正を
しており描きかけの絵がちっとも進みません。
>きよぴーさん
ご実家に咲いているとは羨ましいです。
構図は頂かものだったので、どうにか組み合わせた感じにしましたが…
確かに、葉がないのでちょっとバランス取りづらいですね。
>どの分岐点もしっかり3ツの別れているのが不思議ですね。
はい、感心してしまいます。
ミツマタ、とてもいい香りがしますよね。
実家の庭にあるのですが、小さな花の塊を描くことの大変さにいつも眺めるばかりで、春が終わってしまいます(笑)
枝と花。構図の取り方が難しいなといつも思っていました。
ミツマタとコウゾ、和紙の材料として教科書に載っていたことをよく覚えています。
どの分岐点もしっかり3ツの別れているのが不思議ですね。