《子易柿とウラジロガシ》
山登りが趣味の夫が丹沢あたりを登った帰り道に、秦野の地元農家の直売場で小さな柿を買ってきてくれました。
農家の方によるとこの周辺で作られている子易柿(こやすがき)という柿だそうで、直径が4センチくらいの本当に小さくて可愛い柿で、一目で描きたくなりました。
《子易柿とウラジロガシ》 部分
調べてみたらこの柿は、鎌倉時代に川崎の王禅寺で発見され日本最古の甘柿とされる禅寺丸柿のことだそうで、江戸時代に大山詣での人たちにより大山の子易地区にもたらされたものが栽培され現在に至っているとのことです。なんだか歴史を感じさせる話ですね。
ちなみに甘くて美味しいのですが、なんせ実が小さいのに種があって食べる所は少な目です。なのでせっせと描きました。
今回はこの柿とウラジロガシのドングリを組み合わせてみました。世の中のドングリはもうすっかり茶色くなって地面にバラバラと落ちている頃ですが、描いたのはまだ緑で枝についているドングリです。
《子易柿とウラジロガシ》 部分
柿とドングリが静かに置かれ、それぞれにうっすらと影があるのがとてもがきれいに思えたので描き入れました。
置いていある植物に影のあるパターンが何故か好きなんですよ。
作品はこちら→《子易柿とウラジロガシ》
“ 《子易柿とウラジロガシ》” に対して4件のコメントがあります。
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>ゴンベッサさん
>いつも配置してやや左からの自然光で描いています。影は画像だと尚更うっすらに見えるかもしれません(笑)
>最近スダシイの実とクヌギの実孫と拾って来ました。
おっ、楽しそうですね。スダジイ、美味しいのですか。残念ながらスダジイを実際手に取って見たことがありません~。
実の大きなマテバシイは街路樹などにもやたら見るのですが。ちなみにマテバシイも美味しいと聞きましたよ。
>きよぴーさん
>柿の質感がとってもいいですね。
有難うございます。まだちょっと堅めの黄色いような感じがきれいだったので、それが出せればと思って描きました。
おっしゃるように、柿単独だと大きさが分からないと思い、何かと一緒にと思っていたところ、たまたま取ってきていたドングリがあったのでラッキーでした。
王禅寺、柿生ですよね。禅寺丸柿は知っていましたが、子易柿とのつながりは知りませんでした。
柿はへたの部分が面白そうです。
ウラジロガシの影実際に光を当てて位置を決めたのですか?
これだけ複雑だと頭だけで影の位置を決めると難しそうです
影本当にうっすらですね、置いた物に影を付けると
絵が生きてきますね、素晴らしい絵です。
最近スダシイの実とクヌギの実孫と拾って来ました。
スダシイは炒って食べると大変香ばしくて美味しかったです。
柿の質感がとってもいいですね。
ウラジロガシと一緒に描かれているので、
写真で拝見するだけで、柿の大きさがよく分かります。
よく見知っているドングリと一緒に描くことによって生まれる効果の一つですね。
自由に気ままに転がっているような柿ですが、その配置が絶妙です。
楽し気に転がっている様はkyouの気持ちがそのまま現れているようです。
王禅寺、
主人が独身のころ住んでいたアパートのあった場所です。
王禅寺に歴史に残る柿があったこと、初めて知りました。