《ワイルドオーツ》
ワイルドオーツ(イネ科 チャスマンティウム属)をいただきました。初めて見るもので、たまに雑草として見かけるコバンソウを思いっきり扁平にしたような感じです。
名前を聞いたときオーツ麦(燕麦 イネ科 カラスムギ属)の原種を連想しましたが属が違うので別物になります。なんだか紛らわしいですね。
ワイルドオーツの小穂
イネ科の花は穂の一粒一粒にめしべや雄しべが入っていて花粉が風に乗って受粉する風媒花で、花序や小穂(しょうすい)の構造は複雑で用語も独特、種類によってもだいぶ違います。
ネットで調べてもイマイチだったので 思わず『イネ科ハンドブック』なる本を買ってしまいました。щ(´□`)щ
さらに特徴的なのは葉のつき方で、一見普通の茎のように見えますが葉鞘(葉鞘)というものが茎をクルっと包んでいる状態です。ちょうど節に葉がある場合などはそこに葉が付いているかのようですが、本当は一つ上の葉の葉鞘になります。ぴったり巻いているので無理にはがさないと分かりませんが、節がずれてると見分けやすいです。
イネ科の葉
近所の公園でイネ科のエノコログサ(猫じゃらし)、笹、イヌムギ?などいわゆる雑草を抜いて改めて見てみると、どれも細い茎をこれまた細~く葉鞘が包み込んでいるのがよく分かりました。つくづく知ってから描くのと、知らずに描くのでは全然違うと痛感!勉強不足で焦ります。
※訂正 図に茎と書いてしまいましたが、イネ科の茎は稈(かん)というそうです。
さて今回のワイルドーオーツですが、小穂をいかに立体感無くすっきり扁平に描くかということと、細い茎や柄がポイントでした。以前エノコログサを描いてみようかと思ったことがありましたが、イネ科は難しく納得できる作品にするのは大変だろうなと実感しました。
作品はこちら→《ワイルドオーツ》
“ 《ワイルドオーツ》” に対して8件のコメントがあります。
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>ワインさん
>イネ科って地味だから描きたいと言いだす人が少ないのだと先生がおっしゃっていました。
なるほど、そうですよね、難しい上に見栄えがしないし…本当に精密に描こうとすると至難の業ですね。
ワインさんは割と身近な植物を描かれますよね。園芸植物より難しいだろうなといつも思っています。
ワイルドオーツはいただいたのですが、自分だったら手に取りそうにない植物を描くのも良い経験ですね、つい好きなタイプの植物ばかり描いてしまいますから(笑)
私も以前にワイルドオーツを買ってきて描いたことがありましたが、これがコバンソウとは別物だとは知りませんでした。
イネ科って地味だから描きたいと言いだす人が少ないのだと先生がおっしゃっていました。kyouさんのおっしゃるように、構造をきちんと調べて理解してから描くのとそうでないのとでは、絵の仕上がりが全然違いますね。「イネ科ハンドブック」を購入された・・!すてきです♪
>mapleさん
>たまに植物の名前にだまされます(笑)
右に同じです。和名って綺麗だと○○さくらとか○○ランとか全然関係ない科でも紛らわしい名前がついていますよね。
>明日早速分解してみます(*^_^*)
エノコログサとか細いのですが、横に引っ張るとちゃんとズレてはがれますよ。
葉舌は種類によって毛っぽかったり、膜っぽかったり、無いのもあるみたいです。
>きよぴーさん
>以前、ワイルドオーツを描いたことがあります。
そうでしたか、切り花とかドライフラワーで結構人気だそうですね。
>イネ科の植物を見つけたら、
葉鞘をはがして観察してみたいと思います。
私も今回描いてはじめてちゃんと見てみました。植物は奥が深い、まだまだです~。
名前から私も勘違いしました。
たまに植物の名前にだまされます(笑)
こちらは小判草も自生していないのか見たことがないんです。
イネ科ってこんな構造になっているんですね^ ^
明日早速分解してみます(*^_^*)
以前、ワイルドオーツを描いたことがあります。
小穂を分解したは記憶はありますが、
葉の付き方どうだったかさっぱり記憶がありません(^_^;)
イネ科の植物を見つけたら、
葉鞘をはがして観察してみたいと思います。
暑い日が続いていますが、爽やかな風を感じる仕上がりが素敵です。
kyouさんの説明で、ワイルドオーツの構造が分かったので、
もう一度、描いてみたないと思いました。
>ゴンベッサさん
>逆にかえって難しい、すっきりした感じで素晴らしいです。
どうも有り難うございます。そうですね、小穂も扁平で立体感出さないように描くとなんだかウソみたいというか(笑)
細い茎を細いながらも丸みやニュアンスをつけるのに苦労しました。
細い線を息を止めて一気に描く、これに幅の平行線多分濃さを変えて特に長い線難しいですよね。
このような絵は割合早く描ける感じがするのですが
逆にかえって難しい、すっきりした感じで素晴らしいです。