アンカードルモン(フレンチ額装)
ずっと前から、ラインや模様で装飾されたマットのボタニカルアートや古い銅版画などの額絵を見て素敵だなぁと思っていました。
ある時そういう額装をアンカードルモン(フレンチ額装)と言ってマットを自分で作ることが出来るのだと知り、今では絶版になているようですが小笠原よしえさんの『パリで話題の手作り額』という本を参考に作り始めました。
とはいえ、専門的に作るわけでもないし道具を揃えるのも大変そうなので、できるだけ身近にあるものを使って自己流にアレンジして作って楽しんでいます。
今回は先日描いたバラをちょっとドレスアップしようかなと…
マット(厚紙にミューズコットンを貼ります)はダブルマットにして、さらに上になる方にラビ(マットに彩色した縁取り飾り)を施しました。
画像だと色の違いなどが分かりづらいのですが~
水彩絵具で1センチほどの幅にランダムな模様の入った彩色をし、ラインも入っています。
植物画には割りと合わせやすいグリーン系で
花の色と同系色というのは定番ですが、今回は赤いバラを引き立てたかったので赤というより雄しべの黄色系で
バラの色とは関係ありませんが、アンティークな雰囲気にしたかったのでそんなイメージの水色で
取り敢えず試作で幾つか作りましたが、久しぶりにやったので細かいところはいまいちスッキリいっていないです。額はガラスを外してあり、簡易的に合わせただけです。
色や模様、ラインの間隔など凝りだすと切りがないのですが、大切なのは引き立て役であることを忘れないことかも。
いや正直、作品描くより楽しい作業ではあります。烏口(からすぐち)でラインひくときの緊張は半端無いけれど(~_~;)
“ アンカードルモン(フレンチ額装)” に対して8件のコメントがあります。
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>ゴンベッサさん
私は専門の道具はあまり使わずにやっています。きっと本格的にやっている人から見れば全然ダメだと思いますが、まあ、趣味ということで。
おっしゃるように大きいサイズは大変ですから小さめでやっています。大きなものをする時は気合がいりますよ。
ゴンベッサさんのランもアンカードルモンするとますます映えるかもしれませんね。
私は坂本宣子フランス額装飾入門をスキャンして持っています。
まだ全部は読んで居ないのですがマット作りは道具や用紙をそろえるだけでも大変ですよね。
しかもこの手の本は少ないしもう出ていない物が多くて手に入らないですよね。
絵が大きいと額がかなり大きくなり大変な事になります。
綺麗に額装して良いですねうらやましいです。
>もみじさん
どうも有難うございます。
マットも含めて作るっていう感じが面白くてやっています。器用なもみじさんならすぐにできるのではと思いますよ。
まぁ!素適!素適♪
マットの色を控えめにした効果がでて、とても品良く仕上がりましたね。
バラの花の絵も、それぞれ雰囲気が違って楽しく鑑賞できますね。
手作りの温かさも伝わってきます。
>ワインさん
実はバラはこれがやりたくて描いたものなんですよ。八切額にちょうど入る小さめサイズになってます。
画像だとわかりづらいですが、ラインはセピアでひいてあります。おっしゃるように線を引くのは大変です。失敗したら終わりなので小さくてもドキドキです…やっぱりたまにしかやらないんじゃダメですね(笑)
フレンチマットにすると、バラの植物画がとてもひきたちますね!しっとりとした落ち着きのようなものがでて、とてもすてきな作品としての演出だと思いました。絵は額装までトータルでひとつの完成品なんだなと感じます。
大きな額だと金色の線を引くのもなかなか大変だろうと思いますが、小さな額ならなんとかできそうな気がしてきました。やはりここは技術以前にセンスが必要のようですが・・
>mapleさん
>その本、何年も前に図書館で見てました。
お~、やはり傾向と対策が似ていますね。
私はすぐ調子に乗ってマットの色が濃くなり目立ち過ぎてしまうので、「控えめに!」と自戒しながらやってます(笑)
グリーン系、黄色系、ブルー系でイメージがかわるものですね(*^_^*)
フレンチ額も良いですね~。その本、何年も前に図書館で見てました。
やはり、ヨーロッパのアートはフレンチ額でも似合います(≧∇≦)