《シダーローズ》
先月、教室の方からきれいなシダーローズを頂いたので描いてみました。
シダー(シーダー、cedar)は広く針葉樹に用いられる英名で、シダーローズはヒマラヤスギの球果(マツボックリ)になります。 ヒマラヤスギはスギと付いていますがマツ科ヒマラヤスギ属なので、マツボックリと言って良いのかと思いますが…
シダーローズはその名の通りバラの花そっくりで、まるで精巧なバラの木工細工のようです。
《シダーローズ》部分
偶然私も同じ時期に、昭和記念公園でシダーローズを拾ってきていました。
ヒマラヤスギの下には無数の木の欠片のようなものが散らばっていて、たまにシダーローズが落ちているという感じでした。
調べてみるとヒマラヤスギのマツボックリは大きくて真ん中に芯があり、木の欠片のようだと思ったものは鱗片でそれがバラバラと剥がれ落ち、先端が固まって落ちたものをその形状から「シダーローズ」と呼んでいるそうです。
また、よく見ると1枚の鱗片には翼の付いた種が2個、鱗片のみぞにピッタリ収まっています。翼付きの種は軽いので高い枝から鱗片が落ちる時や、地面に落ちてからも離れた場所に如何にも飛ばされやすそうな形をしているなぁと思いました。
昭和記念公園に行ったのは先月ですが、少し早い時期に行った方が沢山拾えそうです。
作品はシダーローズ一個、鱗片1枚とその上にある種1個を描きました。
いつものことながら、ナカナカ描ききれないなぁという感じです。形の面白さや翼付きの種の表現などまたチャレンジしてみたいと思わせるモチーフでした。
作品はこちら→《シダーローズ》
“ 《シダーローズ》” に対して6件のコメントがあります。
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>ワインさん
>まるでラナンキュラスの花のような形ですね。
なるほど、そのようにも見えますね。
>ヒマラヤスギがこのような形になるとは知りませんでした。
私も図鑑で見ただけでした。今年たまたま拾って調べてみて面白いなぁと。
おっしゃるとおり、公園とかにあるすごく大きな木です。スギってつくけれど葉を見るとマツだと納得ですよ。
シダーローズという名前、なんだかすてきですね。まるでラナンキュラスの花のような形ですね。ヒマラヤスギがこのような形になるとは知りませんでした。ヒマラヤスギはとても大きくなる木でしたね?
>もみじさん
>今までは「マツボックリが落ちてる」と思うだけで感心が薄かったです>が、バラのようなシダーローズを探してみます。
>種が二個収まっているというのも面白いですね。
ヒマラヤスギのマツボックリは特別なのかもしれませんね。普通のは鱗片が落ちているのを見たことがないような気がします。
シダーローズの外側から鱗片を剥くと2個の種も一緒に取れますよ、面白いですね。
マツボックリの先端が固まって落ちたものをシダーローズと呼ぶのですね。
たしかに良く観るとバラの花に似ていますね。
時々行く榛名山にはマツボックリがいっぱい落ちています。
今までは「マツボックリが落ちてる」と思うだけで感心が薄かったですが、バラのようなシダーローズを探してみます。
種が二個収まっているというのも面白いですね。
kyouさんの絵も良く観察されていて素晴らしいです。
> ゴンベッサさん
> 河津桜のおしべの数や日数によりおしべの色が変わるのを
> 絵に描き込んであると言う話を聞きました。
それは素晴らしいですね。桜は雄しべが沢山あるから、描き甲斐がありそうですね。
> まあ蘭の花でも日数や咲く時期より花色は変わりますが
> その変化をまだ書き込んだ事は無いです。
蕾や盛りのや枯れてしまったのを入れると時間を感じられますよね。
植物の枯れた姿、結構好きです。
> ボタニカルアートを描くにはその植物を深く知ることにも
> 繋がり面白いです。
そうでうね。植物は奥が深くて終わりがないから良いです。
ヒマラヤシーダーのマツカサそんな風になるとは知りませんでした
面白いですね~。
しかし描く物をよく調べる、素晴らしいですね。
ちょこっと前、高橋京子先生の花の絵美術館に行ったのですが
河津桜のおしべの数や日数によりおしべの色が変わるのを
絵に描き込んであると言う話を聞きました。
まあ蘭の花でも日数や咲く時期より花色は変わりますが
その変化をまだ書き込んだ事は無いです。
ボタニカルアートを描くにはその植物を深く知ることにも
繋がり面白いです。
しかし絵が本当に素晴らしいです。