《アマナツ》
先日教室の方から葉の付いたアマナツをいただき、一目惚れして描きました。
アマナツ(甘夏)はアマナツミカン、甘夏柑などと呼ばれますが、正式名称をカワノナツダイダイというそうです。
カワノナツダイダイはナツミカン(ナツダイダイ)が枝変わり(突然変異の一つ)したもので、昭和10年頃川野氏の果樹園で発見され昭和30年代頃から増植が始まって、現在ナツミカンはほとんどがアマナツだそうです。
アマナツは柑橘類ですが、そもそも柑橘類って何を指すのかと調べてみました。
柑橘類と呼んで私たちが様々に利用しているのは、ミカン科のうちカンキツ属(=ミカン属)、キンカン属、カラタチ属の3属だそうです。さらにウンシュウミカン、ナツミカン、グレープフルーツ、レモン、ユズなどが含まれているカンキツ属は幾つかのグループに分かれていますが、その分類しかたや科名も含めて本やネットの記述に違いがあり素人には難しいなぁという感じです。
また、柑橘類の葉の特徴として葉身と葉柄の堺に関節がある、葉柄にひれ状の翼(よく)が付くなどがあります。翼は種類により大きく変化していて葉身と変わらないくらい大きなもの、逆に殆ど分からないものもあります。翼は葉以外の茎や枝にも付くので葉に付くものを特に翼葉(よくよう)と呼ぶこともあるようです。
《アマナツ》部分 翼葉
今回はアマナツの表面のボコボコの表現が一つのポイントでした。じっくり見て進めていくと描けば描くほど微妙な凹凸があることが分かり、改めて植物の形は単純じゃないなぁと感じました。
兎に角描き終わったので、感謝を込めて美味しくいただこうと思います。
作品はこちら→《アマナツ》
“ 《アマナツ》” に対して10件のコメントがあります。
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>もみじさん
>葉の付いた甘夏を頂いた時の嬉しさが伝わってきました。
分かっていただけてすごく嬉しいです。良いモチーフが頂けるって有り難いことですよね。
>甘夏と右下の葉に少し影を入れたのですね。
はい、果物など置いて描いたものには少し入れることが多いです。
葉の付いた甘夏を頂いた時の嬉しさが伝わってきました。
描こうという思いが募りますよね。
きっと、すぐに構想が湧き筆を取ったことでしょうね。
甘夏の質感が凄いです!おもわず触れてみたくなりました。
関節と翼葉のリアルさにも目が惹かれます。
甘夏と右下の葉に少し影を入れたのですね。
>ワインさん
どうも有難うございます。柑橘類の翼葉を意識するようになったのも今回の収穫でした。
アマナツもハッサクも雑種由来の雑柑類と呼ばれるもので江戸時代に各地で偶発したものようですよ。
ブログにも書いたのですが、持っている本とネットで分類が違っていたりで難しいです~。
(ウィキのハッサクです↓)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B5%E3%82%AF
アマナツの質感がとても良くでていて、すばらしい一品になりましたね!甘夏とハツサクって、ところでどこがどうちがうのでしょう?私はハツサクをよく買ってきてハチミツにつけて食べます。
>ちろりんさん
どうも有難うございます。
葉の付いた形の良いものをいただけたのが幸いでした。
コツコツ描いていくのが性に合っているのかもしれません。
甘夏の作品拝見しました。
素晴らしく描けていますね。羨ましいです。
>ゴンベッサさん
>凄いですね~甘夏の皮のゴツゴツ感サイコーです。
どうも有難うございます。凹凸がどうなっているのか、じ~っと見ました。
>今回は描いた蘭が珍しかったので目立つ感じでした
ラン展に行かれたのですね。入選は素晴らしい表現力あってのことだと思いますよ。
凄いですね~甘夏の皮のゴツゴツ感サイコーです。
どのようにして描くか頭で想像してしまいます。
薄色を0塗っておき影を少しずつ入れてでこぼこ感を出す。
言うは易く行うは難しですよね~。
こんな風に描ければと思うのですが経験の差なので
いつかは描ける様になりたいと思います。
世界らん展2016行って来ました。
他の人の絵はやはりかなり繊細な感じを受けました。
今回は描いた蘭が珍しかったので目立つ感じでした
がやはりもっと細やかな心で描かなくてはと反省しました。
>きよぴーさん
いつもコメント有難うございます。
はい、早速昼間に食べてしまいました。
>それは翼葉というのですね。初めて知りました。
>描こうと思う植物の成り立ちを知ることは大切ですね。
本当にそうですね。
アマナツを描いてから近所のナツミカンやキンカンの葉ばかり気になって確かめてますよ~。
そういえば、翼はスターチスの茎とかニシキギの枝も目立ちますよね。
アマナツの凸凹感といい、
そのツヤ感といい、素晴らしい仕上がりです。
きっと、美味しくいただいたことでしょうね。
ちょっと酸っぱい、その美味しさまでも伝わってきます。
葉の説明図、大きな葉のしたに小さな葉が付いていますが、
それは翼葉というのですね。初めて知りました。
描こうと思う植物の成り立ちを知ることは大切ですね。