「写実って何だろう -その多様性と可能性- 」
千葉市のホキ美術館と佐倉市の国立歴史民俗博物館に一泊二日で行ってきました。
一日目はホキ美術館へ。
ホキ美術館は現代作家の写実作品を収蔵した写実専門美術館で、以前から是非行ってみたいと思っていました。
開催中の「写実って何だろう -その多様性と可能性-」は、圧倒的な描写力とリアリティもさることながら、副題にもあるように写実作品の多様性、作家の個性が強く感じられたのが印象的でした。
写実作品はよくまるで写真のようだ、というような感想になりがちですが、実際の作品を見ると写真とは全く違う取捨選択や強弱があり、それが対象に寄せる作家の思考や意図を明確に表しているのがよく分かります。また、目に見える色彩や形態だけでは表しきれないそのものの存在感を、丹念にモチーフと向き合った時間が創り出しているようにも感じました。
ここに展示されている作品の全てが超絶テクニックの先にあるそれぞれの希求する何かを画面から発しています。テクニックとその先にあるものとは表裏一体かもしれませんが、それが相まって見るものに強い感動や衝撃を与えるのだと思いました。
ところで、現地について美術館の第一印象はというと「普通の住宅街の中に忽然とモダンな建物が立っている」という感じでユニークでした。また建物内部は随所に緻密な写実作品をじっくり向き合うためのこだわりがあり、隅々まで行き届いているという感じがしました。
エントランス
建物の後ろ側(ギャラリーの先端)は宙に浮いた感じに
“ 「写実って何だろう -その多様性と可能性- 」” に対して2件のコメントがあります。
コメントは受け付けていません。
> ゴンベッサさん
>リンクありがとうございました。
こちらこそよろしくお願いします。
> 上手く描けず去年の10月から教室に通う事にしたのです。
そうでしたか。私もいつも今以上を目指して描いています。
> ほとんどが女性を描いた作品が多いのですが目を見張ってしまいました。
> 肌の質感髪の毛の繊細さ衣服の自然さ本当に凄い物です。
迫ってっくるものがありますよね。私は人物より風景や静物が好きなのですが、どの作品も一筆一筆緻密で感動しました。
> ボタニカルアートも写実画も考え方は似ている感じがしました。
そうですね。お互いボタニカルを楽しみながら植物の素晴らしさに接していきたいですね。
リンクありがとうございました。
私自身は絵は習った事が無く魚拓や魚の絵を我流で描いて居て
蘭の仲間でボタニカルアートを見せていただき真似をしたのですが
上手く描けず去年の10月から教室に通う事にしたのです。
ホキ美術館や実写画の世界も知りませんでした。
ここで実写画の話が出ましたのでさっそく検索で調べて見ました。
ほとんどが女性を描いた作品が多いのですが目を見張ってしまいました。
肌の質感髪の毛の繊細さ衣服の自然さ本当に凄い物です。
一度初孫の産まれてすぐの顔を描いた事が有るのですが
人の顔は難しいです。
写実画はたぶん実物よりも美しいのではないかと想像してしまいます。
もしも私にその腕が有ったら美し所はより強調し省く所も出てくると思います。
ボタニカルアートも写実画も考え方は似ている感じがしました。
今後ともよろしくおつきあいしてください。