「神奈川県立生命の星・地球博物館 常設展」

 先日のブログに引き続き、「神奈川県立生命の星・地球博物館」についてです。

 常設展は、地球の成り立ちから始まって、生物の出現、進化の過程、現在の多様な生物の姿を、豊富な実物標本で見ていくことが出来ます。

 また、県立とあって神奈川県の地理的な成り立ちや、生物の現状も紹介されていました。

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 入ってすぐの展示は地球誕生の様子など、宇宙の神秘系。全体に小学生でも分かりやすい感じの解説が有難いです。隕石や鉱物の展示も充実していました。

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 岩石の展示も面白く、しかもかなりの大きさでした。

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 徐々に生物が出現してきます。恐竜達は展示の主役と言った感じでのしておりました。

 

 巨大さでは恐竜に引けを取らなかったのが、コームパッシア・エクセルサという超高木でした。

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「コームパッシア・エクセルサ(マメ科)」

 注目は根本に広がる屏風状の根です。説明には「熱帯多雨林には、高さ70メートルにもなる超高木が生えています。超高木は、しばしばは幹の付け根に、板のように張り出した「板根(ばんこん)」をつくり、自分のからだを支えます。」と書いてありました。

 別の本によると、板根は呼吸根の1つで、呼吸根というのは土中に酸素が少ない湿地などで根の一部を地上に出し、呼吸に役立てている気根の総称とあり、板根は地中深くまであるわけではなく、ほとんど地面に乗っかっているような状態と書いてありました。

 身体を支えることと呼吸することはどちらも根の役割なので、両方を最大限に果たしている形なのだと思います。図鑑でしか見たことがありませんでしたが、実物は凄い迫力でした。

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「ニホンオオカミ」

 「失われていく生きものたち」というコーナーは、照明とBGMが横溝正史的オドロオドロシさで、怨嗟の声が聞こえてくるようでした。ちゃんと向き合わなきゃいけませんね。

 

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「ジャンボブック 入口」 

 ジャンボブックと銘打った展示がありまして、大きなブック型の枠の中に、テーマやコレクションごとに分けられた標本が収められています。

 内容はとても面白いのですが、実際はケースの中の標本に目がいってしまうので、ブック型を殆ど意識しませんでした、すみません。

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「哺乳類の歯」

 それぞれの形が美しく、しかもきれいにレイアウトされていてウットリ。イッカクの角だと思っていたのは歯(牙)だと知りました。

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「哺乳類の頭蓋骨」

 骨は清浄で美しいです。左下には角付きの頭蓋骨もありました。

 以前、友人が登山の途中でカモシカか何かの角付の頭蓋骨を拾って、家に持ち帰ったそうです。

 幼稚園の息子に「何の骨だか分かる?」と聞いたところ「…鬼」と答えたそうです。 妙に心に残っていて、思い出しました。

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 「ナガバアメリカミコシガヤ」と「シマクサギ」の標本。どちらも植物そのものへの興味ではなく、台紙への収め方に注目しました。

 特に左のものは生えている状態とは程遠く、穂先が下向きになっています。これはむしろ人為的に曲げたこと強調しているわけで、収めるためにこうしました、と言っているわけです。

 絵画ではなく本物だからこそ、ここまで出来る大胆さだなぁ思いました。

 とは言うものの、同じような目的を持つ植物画では同様に大きな植物を途中で曲げたり、切ったりして画面に収めることはよくあることです。勿論、どちらも自然に生えている状態で収めるのが大前提ですが。

 今ではここまで人為的に曲げた植物画は、あまり見られないように思いました。写真の普及が植物画(ボタニカルアート)のアートの部分に重きを置くようにさせた、とも言えるかもしれません。

 植物標本とボタニカルアートの類似点と相違点を考えさせられました。

 夏休みに初めて行った施設でしたが、また訪れてみたいと思いました。

 きっとその時々で、私なりの驚きや気付きがあると思うからです。

 

神奈川県立生命の星・地球博物館

 「神奈川県立生命の星・地球博物館 常設展」” に対して4件のコメントがあります。

  1. kyou2 より:

    >もみじさん
    書き込み有難うございます。
    > 大木を支えるための根の役割!すごい仕組みになっているのですね。
    そうですね。植物は色々変化して興味がつきませんよね。

    > 試行錯誤の末の標本作成となったのでしょう。
    標本は色は抜けて写真には及びませんが、なんといっても実物ですからね。
    科学が進んで、後世に役立つことも沢山あるでしょうね。

  2. もみじ より:

    今も昔も植物の成り立ちには目を見張るものがありますね。
    大木を支えるための根の役割!すごい仕組みになっているのですね。

    また絵を保存するのとは違い実物の植物保存も大変ですね。
    試行錯誤の末の標本作成となったのでしょう。

  3. kyou2 より:

    >みちこさん
    いつもありがとうございます。
    ほんとに楽しい博物館でした。上野の国立博物館に比べて身近な感じなので、近くにあればちょこちょこ行けそうな雰囲気でした。
    今回図書館には寄らなかったので、今度行くときは行ってみたいです。

  4. みちこ より:

    こんなに見ごたえのある施設とは知りませんでした。中で写真も撮っていいんですね。kyouさんの写真はすごく迫力があります!岩石や板根…ぜひ見にいきたいです。

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