《タマネギ》
《1700年代のタマネギ作品》
先月友人から、家庭菜園で作ったというタマネギをいただきました。
玉の上に、良い感じに枯れた葉が付いていて、一目で描きたくなりました。
タマネギは球根ですが、球根というのは地下や地際で肥大して養分を蓄えた貯蔵繁殖器官で、植物によって肥大する器官が葉、茎、根と異なります。
では、タマネギどこが肥大したものかというと、チューリップなどと同じ「葉」ということになります。短い茎のまわりに葉が多肉化して貯蔵器官になった(鱗片葉)が重なってできた鱗茎という球根になります。
何だか知ったかぶりで書きましたが、私はよく分かっていませんでした。なるほど、描いてみると玉の上の葉がごく自然に玉に重なってきます。葉の変形という感じがします。
タマネギやチューリップは一番外側が薄皮になり鱗茎全体を覆っています。このようなものを層状鱗茎と言い、ユリなどうろこ状の鱗片葉が瓦状に並び、薄皮のないものが鱗状鱗茎と言うそうです。
そういえば園芸家の柳宗民氏の本で、戦時中に引き抜かれたチューリップの球根を、もったいないから食べてみたら意外と美味しかった、というのを読んだことがあります。
一目惚れしたタマネギは、一気に描いて(それでも4日くらいかかりましたが)楽しかった。
作品はこちら→《タマネギ》
“ 《タマネギ》” に対して8件のコメントがあります。
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>もみじさん
素敵な言葉で褒めていただき、感激です。
もみじさんもそうだと思いますが、描くことに集中している時って何ものにも代えがたい時間ですよね。
素敵なお花の他に野菜も作っていらっしゃるんですね、広いお庭なんだわ、ますます羨ましい!
玉ネギを観せていただきました♪
ドキッと心臓の音がしそうな素晴らしい玉ネギでした。
4日間楽しい日々だったことでしょうね。
我が家の家庭菜園で取れる野菜などに絵心だけは高まるのですが、何時になったら描けるのでしょう(*^_^*)
>みちこさん
> あの玉ねぎから、これだけの美と発見を引き出せるkyouさんは凄いです。
何だか過分に褒めていただいて恐縮です。
やっぱり、見た瞬間にすごく描きたいと思うことが、一番のことですね。
薄い皮や、枯れた皮の色や形、パンっと張った玉の感じなど、描いていて植物って美しいなと思いました。いつも思うんですけどね。
これは傑作です。
ちろりんさんもそう思われたようですから、私だけの主観では無いですね。
毎日カレーやらサラダやらに使うたびになかなか剥けなくてイライラするあの皮。
あの玉ねぎから、これだけの美と発見を引き出せるkyouさんは凄いです。
>mapleさん
>チューリップって毒があるんですよね。心臓にわるいとか。
そうみたいですね。食用がちゃんとあるようですね。
なんせ読んだのは、戦時中の食糧難の折の話ですから。現在は食べないほうが良さそうですね。
>ちろりんさん
ありがとうございます。楽しく描いたのが良かったのかもしれません。
昔の植物画はスッキリしていて、丁寧で、美しくて大好きです。構図などはとても勉強になります。
チューリップって毒があるんですよね。心臓にわるいとか。
あれ、オランダでチューリップを食べるって聞いたこともあります。
どっちが正しい情報かしら。
今から玉ねぎの作品、見に行ってきますね♪
楽しみ~。
今度画かれた「たまねぎ」・・・凄いですね。
実物のたまねぎを追い越しているようです。
1700年代の作品は、一生懸命画かれているのが解ります。