《桜の落葉》をUP
今月の初めくらいに、桜の落葉を拾ってきて描いてみました。
別の種類の紅葉も描くつもりでしたが、グズグズしているうちにお目当ての葉は、嵐で飛んでいってしまいました。
植物は葉を落とす前に、葉の中にあるクロロフィル(緑色の色素)に含まれる窒素(植物の必須元素)をできるだけ回収するそうです。
その結果、他色素のアントシアニン(赤色)やカロテノイド(黄色、オレンジ色)が見えてくる現象が「紅葉」ということになるそうです。
リサイクル可能な物質を回収した後、すっかり不要になった葉はポロリと切り離す。
植物はしっかり者ですね。
作品はこちら→《落ち葉》
“《桜の落葉》をUP” に対して4件のコメントがあります。
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>みちこさん
> そもそも、葉を落とす木と落とさない木があるのはなぜなのかしら。
常緑樹といわれるものでも、ちゃんといらなくなった葉は落としているんですよ。
寒くなって光合成が上手く出来なくなった葉は、エネルギーを消費するだけのお荷物、大切な水分を蒸散させてしまう厄介者だから、リサイクルできるものはして捨てる。常緑樹は葉の表面がクチクラ層でコーティングされていて、水分が失われにくく、冬でも内部が凍らないので冬でも働けるので落葉しない。
その他にも窒素を別の方法で取り込んでいるので、葉から回収しなくてもすむ木や、紅葉せずに寒くなってもぎりぎりまで光合成をさせておいて、回収無しに緑から一気に枯れる木など色々あるようです。
今読んでいる本によると、植物はシビアなコスト-ベネフィットの世界に生きていて、各々その植物にベストな方法で生き延びているようですよ。
> サクラの葉の絵は、まるで童話の挿絵の雰囲気です。
どうもありがとう。植物の絵を通して何かを感じてもらえるのが一番嬉しいです。
>ワインさん
>落ち葉のかさかさした、どこか乾いた達観したような雰囲気・・きれいな紅葉をちょっと通り過ぎたかなという感じがすごくよく伝わってきます。
いつもながら更新サボっていましたが、見てくださってありがとうございます。
植物画としてはもっと緻密に正確に描かなければいけないと思うのですが、ちょっと雰囲気で誤魔化した感が自分ではあります。描いて楽しかったけれど。
このごろ決まった形に拘らないで、好きなように植物を描きたいなぁと思ったりします。
植物画としての最低ラインは保ちつつ、自分の表現を。‥‥とは「言うは易い」って感じですが(笑)
窒素は栄養素なので回収してから葉を落とすんですね。
そもそも、葉を落とす木と落とさない木があるのはなぜなのかしら。
サクラの葉の絵は、まるで童話の挿絵の雰囲気です。
こんにちは。
桜の葉ももう全部枝から落ちてしまいましたね。
kyouさんの描かれた落ち葉、まさに12月はこんな感じですよね。
落ち葉のかさかさした、どこか乾いた達観したような雰囲気・・きれいな紅葉をちょっと通り過ぎたかなという感じがすごくよく伝わってきます。季節感とはこのようなものかもしれませんね。きっと、10月あたりですと、もっともっと色もきれいでいかにも紅葉を描きましたという雰囲気になるのでしょうけれど。