鎌倉散策
昨日、mixiの夢窓疎石コミュのオフ会に参加させてもらいました。
集合は北鎌倉で、すぐ傍にある円覚寺をから始まり、鎌倉の夢窓疎石ゆかりのお寺を訪ねました。
円覚寺 仏殿
暖かい陽気で梅が沢山咲いていました。鎌倉はお寺もいいですが、花や木を見るだけでも趣があっていいものです。
梅
ミツマタ
マンリョウ
セッコク
セッコクはラン科の植物で木や石に着生します。 花の咲く頃また見に来ようかなと。
陽光がまぶしい階段が印象的でした。登りきると円覚寺の洪鐘(おおがねと読むそうです)がありました。
昨日は今日の寒さからは想像出来ないくらい暖かで、そこからの眺めも実に長閑でした。
次に向かった浄智寺は個人的に思い入れのあるお寺です。
植物画を描きたいと思った切欠が澁澤龍彦の『フローラ逍遥』ですが、ここは氏のお墓があるので感慨深いです。
ということで、一人お墓までダッシュで辿りつき、お参りをさせてもらいました。
お寺にはサクラソウが点々として風情がありました。
見ているとついつい写真を撮るのを忘れるし、だんだん面倒くさくなってしまいます。
昼食をいただいた後、皆さんは瑞泉寺へ向かい、私とマイミクの弥勒さんは別ルートで後で合流ということにさせてもらいました。
先ずは鎌倉国宝館で「肉筆浮世絵の美」を鑑賞。
点数は少なかったのですが、葛飾北斎「酔余美人図」、勝川春章「活花美人図」、鳥文斎栄之「柳下二美人図」などが良かったです。
司馬江漢「江之島富士遠望図」は、江漢らしい遠近法でパッと目をひきました。江戸の人はさぞ面白く見たことだろうと思いました。
次に目指したのは永福寺(ようふくじ)跡。
瑞泉寺へ行く途中のテニスコートの隣に石碑だけありました。フェンスで囲まれた跡地は枯れ薄と樹木のみで、資材などがまばらに放置され、何とも荒れた感じでした。
荒涼とした風景はそれはそれで良いと思うのですが、往時を偲ぶためにもせめて資材やゴミくらいは無い状態に整備されると良いなぁと思いました。
説明板には中央が二階になった大きな伽藍だったとあり、二階堂というこちらの地名がその名残だそうです。
この後、皆さんと合流、鎌倉宮に向かいました。
護良親王が9ヶ月も幽閉されていたという土牢はやはり陰鬱な感じでした。深さは4メートルとかなり深く、底までは見えませんでした。
同じく後醍醐帝の皇子の懐良親王については北方謙三の『武王の門』で知り、異色の天皇の息子たちもまた実にドラマチックな人生です。
ご一緒させていただいた皆様はとても歴史にお詳しく、話題も豊富でとても楽しく過ごさせていただきました。
管理人のジョンさん、お声を掛けてくださった弥勒さん有り難うございました。