雨宿り
先日、夫の実家のお墓参りをした。
お墓には祖父母が入っているそうだが、夫は会ったことも無いという。
いずれここに義理の両親が入り、夫と私が入るだろう。たぶん、それで終わり。
結婚して最初にここへ来たとき、
あ~私はここに入るのか、と漠然とした据わりの悪さを感じたものだ。
まぁ、買わなくてもいいから結構なことだ、とも思ったけど。
数年前に私の父が亡くなった。
父は地方から出てきた三男だから、当然お墓は無かった。
母はどうせ二人しか入らないからと、自宅近くの明るい霊園の、小さなお墓を買った。
私や妹が、父や母とは違うお墓に入るということは、当たり前なのだろうけれど、
それでは父や母が、淋しいではないか。
父が亡くなったとき、あまり泣けなかったけれど、泣くべき時にしっかり泣かないと、
思いを引きずるものだな。
・・・そんなことを思いながら、夫と休憩所の軒下で強くなった雨を眺めていた。
「私、死んだら分骨して、半分自分のトコ行こうかな。」
「どうする?kyouの辛辣な部分だけ行っちゃったら。」
ふん、言ってくれるよね。・・・・二人で笑った。
“雨宿り” に対して5件のコメントがあります。
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こんにちは。
最近は兄弟の数が減っているせいか、お墓も「核家族」が進んでいるようですね。
祖父が亡くなったときに、お墓を作ったのですが、父は「これくらい広ければみんなではいれるぞ」とうれしそうでした。
死後の世界がどうなっているのかわかりませんが、それだけにやはり、身内で固まっていないと心細いものだろうなあ、と最近思うようになりました。
>それでは父や母が、淋しいではないか。
そうです。淋しいです。
我が家、娘3人。全て異姓。
アハハ、いいんでしょうか。そんなあけすけな言い方して。上手すぎる絵は味がない、とも言いますからねぇ。ホラ、絵葉書なんかによくあるでしょ。プロ並みの描きっぷりですけれど(実際プロなんでしょうけど)、アマチュアのよさ、情熱みたいなものが抜けているヤツ。そんな絵の方向に上達しても楽しくないですよ。
淡々と書かれたこの文章、いい味わいですね。締めくくりも面白いです。墓ってやつは、本来残されたものたちのマターなんでしょうけれど、最近の傾向として、本人があれこれ口出しするようになり、ちょっと事情が複雑になりました。
お墓ですか・・
死んだ後の自分の骨のことを深く考えたことも無い私(笑)。夫の父が亡くなって、秩父の市営の霊園(墓地公園)にお墓ができました。一番高いところですぐ裏が山で、蚊が多いのよ。(笑)私もそこに入るらしいです。もっと下のほうの、芝生のところがよかったなあ、蚊もいないしなあ・・なんてこっそり思っています。(笑)