左うちわも楽じゃない。
『ないもの、あります』 クラフト・エヴィング商會 (筑摩書房)
クラフト・エヴィング商會は、吉田篤弘、吉田浩美の2人を中心とした制作ユニット。
私は装丁デザイナーとしてしか知らなかったので、著書を読むのは初めてだ。
そういえば、ちくまプリマー新書のやわらかな装丁は、新書のイメージを変えたように思う。
クラフト・エヴィング商會が並べている商品は、よく耳にはするけれど、一度としてその現物を見たことがないもの。
つまり、そういう「ないもの、あります」。
目録は…堪忍袋の緒、舌鼓、左うちわ、相槌、口車、先輩風、地獄耳、などなど
それぞれにいい感じのイラストがついていて、楽しくおしゃれ。
肩肘張らずに楽しめる本。
私が欲しかったのは、「ないもの、あります」カタログの一番人気、ずばり「左うちわ」
ただし、これは一生モノじゃないらしい。また購入者には『平家物語』の冒頭文を暗誦、「盛者必衰」の法則を叩き込んでもらうとある。
さらに、一度あおぎ始めたら止めることは出来ない様子。
なんだ、全然楽じゃないじゃない。
やっぱり「左うちわ」は誰かに買わせて、あおいでもらわなきゃ。
あと、懐かしい商品ありました。「無鉄砲」昔は私も持ってました。
流石にこの商品、いい歳してしょっちゅうパンパンやっていたらバカだワ。
でもココぞ、っていう時に一発決めたいじゃない。一丁買っておくか。
とは言っても、メール一つ出すのにウジウジして、出そうかな、出すまいかな。
散々迷って出さないタイプ。いつからコンナ私になったのか。
あ~ぁ、いざ使いたい時に錆付いて…なんて。使用期限はあるのかな。
そうだ使う時は景気付けに、ドリンク「無茶苦茶」を・・・
えっ、これは売ってないの?!